会社の某部署がこのような測定器を購入したと聞き及んだので、半ば強引に拝借してきました。
ディスプレイのキャリブレーションとプロファイル作成を行うための、光学測定器とソフトウェアの専用パッケージです。
これを使えば、例えばデジタルカメラなどの画像データをディスプレイで正しく色再現するためのキャリブレーションを自動で行うことができる便利なツールのようです。
私の普段のキャリブレーションは至極簡易的で、Windows7に標準の“色調整”を使ってディスプレイのICCプロファイルを設定しています。
でもこの方法では、ガンマ、明るさ、コントラスト、カラーバランスを自分の目で判断して調整するので、正しいキャリブレーションを行っているわけではなく、どちらかと言えば自己満足の設定に近いかもしれません。
特徴と使い方はこのサイトで詳しく説明されています。測定器を使うメリットは、環境光の影響を受けない絶対的なキャリブレーションができるということでしょうか。
測定器(キャリブレーター)には“カラーフィルタ方式”と“スペクトル方式”があり、“カラーフィルダ方式”は構造が簡単なことから小型で安価というメリットがある反面、カラーフィルタの個体差や経年劣化で結果が変わるというデメリットも持ち合わせています。カメラなどと同様にデシケーターなどで保管するのが良いとのことです。
..以上、このハードウェアについての情報を調べてみましたが、とりあえず実際にキャリブレーションを行ってみました。
私のディスプレイは2年ほど前に購入したI-O DATA LCD-MF221XGBRなので、当然ながらディスプレイ側で色情報を補正処理するハードウェアキャリブレーションには対応しておらず、GPU側で処理を行うソフトウェアキャリブレーションになります。
専用ソフトウェアの“i1Profiler”は最新版をここからダウンロードしてインストールしました。
さてさてキャリブレーションの結果は…
i1Profilerの設定項目をあれこれいじりながらキャリブレーションを行ってディスプレイプロファイルが完成したのですが、そのプロファイルでは画像ビューアアプリケーションで特定の色の出力がおかしな色合いなってしまうのです。
(いままでの色合いがおかしかった ということもできますが、そうではない感じです)。
i1Profilerの自動ディスプレイコントロール(ADC)のチェックを外したり、ICC Profile バージョンを4から2に変更してみたりしたのですが、問題は解消されませんでした。
結局、約束の日時がきて返却を余儀なくされ、キャリブレーションの有難味を体験することができずじまいでガッカリです。
何か設定が間違っていたのか、ソフトェアが原因なのか、OSレベルの話なのか。。。
さっぱりわからないのです。。。
(追伸2011.12.25)
上記の不具合をtwitterでつぶやいた際にアドバイスをいただいていますので、そのやりとりを参考に転記しておきます。
私のPC環境では現時点で解消していませんが、同じ現象で悩まれている方のPC環境により改善する可能性もあるかと思いますので。。。
@P_Fantasie
これは先日のあの件じゃなかろうか。応答曲線がパラメトリックだと駄目ってやつ。
QT 一週間ぶりにブログ更新しました。。。モニタのキャリブレーションにチャレンジしましたが、
うまくいきませんでした。。。
@yamma_ma
コメントありがとうございます。
もしかして、キャリブレーション前にRGBゲイン調整をしておくということでしょうか???
@P_Fantasie
モニタの特性が記録されている部分の「型」の話です。
その型によってはWindows フォト ビューアーがプロファイルを扱えないので表示がおかしくなります。
他のアプリケーションがおかしくなっているのであれば別の問題かもしれません。
@yamma_ma
おっしゃるとおりWindowsLivePhotoGalleryで表示がおかしくなり、
PictureViewerではきちんと表示されました。おかげさまで少しすっきりしました。
@P_Fantasie
i1 Profilerの設定でプロファイルのICCバージョンを4にしていると該当するプロファイルができてしまいます。
v2プロファイルを試しに作成してみては。
このあとv2プロファイルでも試してみたのですが、私の環境ではWindowsLivePhotoGalleryの色合いの不具合は解消しませんでした。
私が使っているモニタはI・O DATA製ですが、このメーカの液晶ディスプレイにはカラープロファイルが用意されていません。こういった事実も要因の一つなんでしょうか。。。それともWindowsLivePhotoGalleryの根本問題なんでしょうか。。。
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