信長をたずねて三千里/岐阜公園と岐阜城_中篇

岐阜公園から岐阜城を目指して、前篇からの続きです。
今回の立ち寄り処には青字の数字をマップに付しましたので、参考にしてください。

(前篇はこちら、後篇はこちらをご覧ください。)

(1)発掘調査

“瞑想の小径(こみち)”登山道に入る前に、少し寄り道を…

散策をしていて偶然出くわしました。
緑のフェンスに囲まれ、「信長公居館跡発掘調査」ののぼりがあります。WEBで確認したのですが、発掘調査は現在でも継続して行われていました。

前篇でお伝えした遺跡は居館の入口部分に当たるようで、館の姿や配置など居館の多くの部分はまだ謎のままだそうです。表土を掘削し、トレンチという発掘抗を掘って土層の堆積状況を確認しています。

調査場所の近くに小さな滝を見つけました。“信長の滝”だそうです!?

(2)明治天皇の銅像

なぜこのような地に明治天皇の像があるのでしょうか…

明治45年(1,912年)7月30日、明治天皇が崩御され、京都市伏見区にある伏見桃山陵(ふしみももやまりょう)に斂葬(れんそう)されました。
その伏見桃山陵に対峙して、崩御の命日に明治大帝聖像建立奉賛会が聖像を建立したようです。

(3)三重塔

高さ25.8m(相輪含む)、面積35.94㎡の三層の塔。
五穀豊穣、市内繁興を祈願したもので、大正天皇御大典を記念して1,916年5月に建立されたそうです。
御大典(たいてん)とは、即位の礼および宮中祭祀である大嘗祭(おおにえのまつり)の一連の儀式のこと。

(4)瞑想の小径(こみち)

それでは頂上の岐阜城目指して出発です。

木の根が所々地表に露出していますが、なだらかで登りやすい登山道…と思っていたのは中腹くらいまででした。

途中、“瞑想の小径”と“馬の背登山道”の岐路があります。

「ここからわかれて右に行くと馬の背登山道です。大変急峻(きゅうしゅん)な山道で途中断崖や難所が多く約30分で頂上へ登れますが、危険なので老人や幼児は○○無理です。」
「左へ行くとめい想の小径です。別名を水の手道といいます。長良川の清流を望む眺望の良い登山道であり、30~40分で山頂の岐阜城に行くことができるので、登山者に大変親しまれています。」
岐阜市 岐阜森林管理署

だんだん勾配がきつくなってきました。

ビューポイントの立て看板があるところでは、このような景色を望めます。

この辺りまでくると汗だくだくで、息は上がり鼓動も激しく心臓が限界を告げる状態でした。日ごろの運動不足を思い知らされました。
この他にも岩場や崖のようなところもあったのですが、写真を撮る気力がありませんでした。登りきることのみで精一杯です。

私のように感じた方が他にもいらっしゃったようで、ご参考にしてください。

(5)岐阜城

1,549年、信長16歳のときに蝮(まむし)の道三(斉藤道三)から濃姫をもらいうけ、そののち、“うつけ”と称されていた信長の潜在的な器量を見抜いた道三が「わしの子供はいつか、おことの門前に馬を繋ごう」と予言してから14年目の1,567年、34歳の信長は道三の孫 斉藤龍興(たつおき)を放逐し、京洛を望む城 稲葉山城(岐阜城)をついに攻略しました。

現存の岐阜城は復興天守で、1,956年(昭和31年)7月25日に再建された三層四階構造の鉄筋コンクリート造りです。標高329mに築城された有数の城です。

城内は、3階までが史料展示室、4階は展望台となっており、長良川や岐阜市街を一望する事ができます。入城は有料です。

(↑)乗鞍岳、北アルプス方向です。

(↑)舟伏山(ふなぶせやま)、能郷白山(のうごうはくさん)方向です。

(↑)一宮(いちのみや)、名古屋方向です。

(↑)中央アルプス、笠置山方向です。

中篇はここまでです。次回は岐阜城からの下りをメインに綴りたいと思います。

(前篇はこちら、後篇はこちらをご覧ください。)

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最近のコメント

  1. こんにちは。お便りたいへんありがとうございます!!! 水谷さんのコメントでおよそ10年前の記憶が蘇ってきました。あのときの岐阜城からの眺めは格別でした。 昭和26年の写真はとても貴重な画ですね。非常事態宣言も解除されたようですので、暑さにお気をつけて是非楽しんでいらしてくださいませ。

    • RiKKiE
    • 2020-05-14
  2. 岐阜城の記事を興味深く読みました。写真が明確で、内容が良く分かります。信長や秀吉の歴史的痕跡が多くあるのには驚愕です。岐阜城の天守閣からの眺望は、はるかかなたまで眺望でき、戦国時代ここから恐らく信長も天下統一を志したのでしょう。今度、女神像を観に行きたいと計画しています。数年前、この前で撮った写真が見つかりました。昭和26年頃撮ったもので、この写真を持って行きたいと思います。じっくり今昔の相違を確認したいと思います。

    • 水谷 成美
    • 2020-05-14
  3. お便り有難うございます。返信が遅くなり申し訳ありませんでした。 実を申しますと半年ほど前にHD660Sを購入しました。ある理由でHD650を分解したときにリード線を断ち切ってしまいまして。 銘機HD650の音質を本当に上回るのか疑心暗鬼でしたが、クラシック音楽の心地よい自然な高音の再現性は◎でした。 おっしゃるとおりアンプの選定には予算との兼ね合いで悩みました。いまでは、電源やケーブル類のアクセサリーも導入して、自分好みの音質になんとか仕上げることができました。 ヘッドホンによる音楽リスニングは、再生音質の良し悪しが一聴瞭然?なのでいろいろ試行錯誤しましたが、最近はもっぱら音楽鑑賞を楽しんでおります(^_^)。

    • RiKKiE
    • 2019-06-04
  4. 小生も万能機HD598を最初に買ってオールマイティ機によくある「どのジャンルもそこそこな性能」に 我慢できず3ヶ月でHD650に買い替えしました。 インピーダンスが300Ωと高いのでHPAを選びますねぇ~。Audio・gdのC2cという中華製H PAが相性よく、手放せません。

    • 杉ちゃん
    • 2019-05-29
  5. NHK交響楽団はあまり聴かないのですが、ドゥダメル氏の招聘が叶えばいいですね。篠崎史紀さんの演奏は聴いたことがありません。ごめんなさい。

    • RiKKiE
    • 2018-09-16
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