珈琲用のミネラルウォーターを新たに買ってきました。
これまでは専ら日本コカ・コーラ(株)の“森の水だより”でした。何と言っても2リットル×6本が時折390円の特価で販売されるので、そのタイミングで購入してきたのですがとうとうストックが底をついてしまいました。
特価販売の予告(チラシ)も無いので、今回はいつもと違う水にしてみました。
サッポロ飲料(株)の“バナジウムウォーター”とアサヒ飲料(株)の“六甲のおいしい水”です。
バナジウム(V)は金属元素です。
富士山は多層の玄武岩(地表に噴出したマグマが固まってできた岩石)で形成されていて、玄武岩に含まれているバナジウムが地下浸透水に溶け出したのが、このバナジウムウォーターです。(ただ、このバナジウムを資源としてみた場合には、その埋蔵量のほとんどが南アフリカ、中国、ロシアに存在するそうです。)
バナジウムは、鉄鋼やアルミニウムなどに添加して機械的特性や耐熱性を向上させたり、触媒として使われたり、耐熱性の着色剤として利用されたりしているそうです。
さて、飲料用途としてのバナジウムの効能はいったい何なんでしょうか?ラベルにもメーカのWEBサイトにも記載がありません。
Wikipediaによれば次のとおりです。
「ラットを使った研究でインスリン(インシュリン)に似た働きをする(血糖値を下げる)ことが示唆され、糖尿病治療薬になるのではないかと注目されている。(人体でも有意に同様の効果が現れたという報告は唯一、生体微量ミネラル研究所の橘田力氏の研究結果に報告されている。」
つまり、バナジウムには糖尿病抑制効果があるらしいのですが、特定保健用食品の認可が得られていないので食品に効果の表示はできない、というのが実情のようです。All About健康・医療のサイトも参考になります。
お次は“六甲のおいしい水”…もともとはハウス食品(株)の「六甲のおいしい水」を、平成22年(2,010年)5月にアサヒ飲料(株)が事業譲受したんですね。
“六甲のおいしい水”はハウス食品により1983年に発売された、日本国内では初の家庭用ミネラルウォーターです。
草分け的存在ですが、excite.ニュースによれば『六甲のおいしい水』という名前の由来は、おいしい水のアンケートで「どこそこで飲んだ○○の水」のように場所や地名を挙げる人が多かったことから、多くの名水の中から『灘の宮水』として酒造りでも評価の高かった兵庫県の六甲山系の水を選び、商品名も特徴がわかりやすいよう『六甲のおいしい水』としたそうです。
よく見ると、“六甲のおいしい水”は「ナチュラルミネラルウォーター」で、“バナジウムウォーター”は「ミネラルウォーター」です。
鉱水、鉱泉水など、ろ過、沈殿および加熱殺菌に限るのが「ナチュラルミネラルウォーター」で、ろ過、沈殿加熱殺菌以外に複数の原水の混合・ミネラル分の調整・ ばっ気・オゾン殺菌・紫外線殺菌などを行ったものが「ミネラルウォーター」とのことです。
珈琲用としてですが、“バナジウムウォーター”は豆の特徴を素直に感じることができる美味しい水だと思います。これまでの“森の水だより”と比べてどうかですが、正直よく違いがわかりませんでした。(最近思うのですが、同じ水でも、バイオリズムや体調によって味覚が異なるように味わいが微妙に変わります。。。) “六甲のおいしい水”はこれからです。
行きつけのスーパーの実勢価格は、“バナジウムウォーター”が約180円、“六甲のおいしい水”は約140円でした。ともに2リットルサイズです。
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