エネルギッシュ! 國栃文化祭!!

運動会、体育祭、学園祭、文化祭の季節が到来しました。学生達は大忙しです。去る9/11(土)、12(日)の二日間で開催された、栃木県下の高校文化祭に行ってきました。校舎の中は活気がみなぎっていて、すれ違う学生は元気よく挨拶をしてくれます。人と人との交流は挨拶から。。。ほんとうに気持ちよく見させていただきました。これから文化祭の様子を紹介します。全てではありませんが、皆さんに学生達の熱い思いが伝わればと思います。

[↓]先ずは天文部の「宇宙(そら)のむこうへ」です。特別教育館の屋上に天体ドームが設置されています。望遠鏡の基本構造には屈折式と反射式があり、ここに設置されている天体望遠鏡は、西村製作所製の40cm反射望遠鏡です。

[↓]放物面鏡の(有効)口径が40cmクラスですから、ご覧のように大型です。(あまり関係が無いですが、私が小学生の頃、遠足で行った明石天文科学館と同サイズです)。赤道儀式架台に設置されているので、安定した追尾ができます。

[↓]天文部3年生の部長さんが、懇切丁寧に天体望遠鏡の原理、昨年の皆既日食などについて説明してくれました。
ちなみに太陽の表面温度は約6,000℃なのに、その周囲のコロナの温度は約100万℃という超高温だそうです。知りませんでした。また、顧問の先生が上海まで皆既日食を観測しに行かれたそうですが、あの天候により観れなかったというエピソードも話してくれました。先生、残念!

[↓]天文部の展示室です。天体望遠鏡で撮影した写真が展示されています。また、宇宙に関する解説・・・「宇宙の大きさ」「宇宙の膨張」「宇宙の誕生」などが、部屋一面に掲示してありました。熱心に写真を見られている方は、学校長だそうです。

[↓]これは2年生のクラスでしょうか、爪楊枝の先端に塗料をつけ、22万本の爪楊枝で級友の集合画像を創作した芸術です。根気の要る作業ですが、見事に完成させました。

[↓]文系3年生の展示「日本語であそぼ」で頭の体操です。当て字ですが、皆さん読めますか?

[↑]読み方:①アイルランド ②エジプト ③コンゴ ④ジャパン ⑤ベネズエラ ⑥ペルー ⑦ロシア ⑧アイスクリーム ⑨オルガン ⑩カッパ ⑪テーブル ⑫バケツ ⑬メニュー ⑭ラード ⑮ランプ ⑯レモン

[↓]栃木弁の勉強講座です。上の段が栃木弁で、下の段がその意味です。「しこってんじゃねーぞ!」=「格好つけてんじゃねーぞ!」。「ちんにくったろか!」=「つねったろか!」。。。使い方、合ってるのかなぁ???

[↓]日本の伝統的な芸術のひとつ、華道です。花は人の心を表します。草木や花を生きとし生けるものとして捉え、その人の心を花に託して表現します。生け方により、立花(りっか)、生花(しょうか)、自由花などの種類があるそうです。写真は華道部の「華-HANA-」。いずれも生花ですね。龍生派だそうでとてもきれいです。上から2枚目の写真左側には、着物を着た女生徒が受付けで座っています。風情があって心がなごみます。

[↓]理系3年生のクラスの展示です。「世界一受けたい授業」をモットーにしているだけあって、実験をベースに解説をしてもらえます。思い出します、30年前を…。左側の学生さんは、盲斑について説明しています。

眼球内の網膜には視細胞があり、眼球内に入ってきた光は視細胞から視神経を介して大脳に伝えられることによって、ものが見えるのです。その視神経は、網膜上で一箇所に集まってから眼球の外に出て行くのですが、視神経が集まった箇所には視細胞がありません。その箇所を盲斑といいます。盲斑には視細胞がないので、そこに結んだ像(見ている物)は見えなくなってしまいます。片目を閉じて、紙に書いた黒い点を見ながらじょじょに近づいていくと、黒い点が不意に消えます。ちょうど網膜上の盲斑に黒い点が写ったからです(像を結んだからです)。

だからと言って、盲斑でものがまったく見えなくなる現象はありません。人は通常両目で物を見ているので、片方の目の盲斑の位置の画像の部分は、もう片方の目がそれを見て認識し、盲斑部分の見えない画像を感じさせないよう脳で処理しているからだそうです。とても勉強になりました。

[↓]SPP合同発表会と修学旅行プレゼンテーションで、発表前の準備です。SPPとは、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトのことで、生徒の科学技術、理科、数学に対する興味・関心と知的探究心等を育成することが主目的の学習活動です。こういった発表を経験しておくことは、将来必ず役に立ちます。 SPPの発表は2件あり、その内容は、自然界における放射線の研究に関するものと、地震波観測による地質構造の推定に関するものでした。ともに目を見張る内容でした。就学旅行のプレゼンも観たかったのですが、別件の都合で退場せざるを得ず、ごめんなさい。

[↓]こちらは屋外イベントです。水ロケットの実演です。ただの水ロケットではありません。飛距離が100m超のスーパー水ロケットですよ。ペットボトルの全長、水量、打ち上げ角度、水の噴射時間と重心の変化、などなど飛距離を左右する要素ですが、さすが理系の学生さんです。担任の物理の先生の助言もあり、素晴らしい飛距離を達成しました。

写真は児童達への実体験サービスの風景です。

水ロケット発射の状況を動画に収めました。LUMIX DMC-LX3で撮影し、HD(High Definition)720pでアップロードしましたので、光回線など早い回線をお使いの方は、再生後に映像部分をクリックしてYouTubeに移行し、そこで720pの映像をご覧ください。ロケットはかなり遠方まで飛んでいますので、目を凝らしてよくみてくださいね。小さな点のようになって落ちてきますので。。。

[↓]手作りのプチキャンドルコーナーです。愛らしくて、色合いがきれいなろうそくです。

[↓]お菓子で着飾ったハウスですよ。市販の包装菓子を貼り付けた発想がユニークです。文化祭終了後、皆で食べたんでしょうね。右側のソフト菓子が美味しそうでした。

[↓]こちらは美術部の展示「MURAKA MUSEUM」です。部員達自身の自画像、いわゆる肖像です。自画像というのは、自分自身を表現するのですから難しいですよね。皆の絵からは熱いエネルギーがひしひしと感じられました。

[↓]「書の創作と臨書のCollaboration」、書道部の展示です。書道は文字、字を美的に表現する極めて奥の深い芸術です。臨書にしても、創作にしても、字を描くという芸術は、修練と鍛錬なくして極めることはできない崇高な領域にあるように思えてならないのです。私自身書道が苦手なので、余計にそう感じているのかもしれませんが。精神統一、無の境地。。。

[↓]写真部の展示「moment」です。入魂の1枚ですね。作者一人ひとりの被写体への思いが、画に表れているように思えます。若い時分からカメラ扱えてうらやましいなぁ。。。

[↓]ブラスバンド部の「Brass concert」です。途中から駆けつけたので、最後尾からの鑑賞です。こちらは動画も撮影しましたのでご覧ください。ただ、撮影に使用したLUMIX DMC-LX3は、HDの映像撮影はできても音声録音はモノラルしか対応していません。でも、雰囲気を味わってください。再生開始後1分30秒ほど経ってから演奏が始まります。

[↑]カメラの位置は、身長でいえば2mの人の目線に相当します。カメラを上に持ち上げ、約9分間腕の震えと戦いながら撮影しました(笑)。

[↓]最後はミュージカル部の発表公演です。作品は、1943年初演の名作ブロードウェイミュージカル“OKLAHOMA! オクラホマ!”です。

ミュージカルのパンフレットを参考にさせていただくと、20世紀初頭のオクラホマ州を舞台に繰り広げられるカウボーイと農場の娘の恋物語…カウボーイのカーリーは農場の娘ローリーをお祭りに誘うが、2人は些細なことで喧嘩をしてしまいます。その上ローリーは使用人のジャットとお祭りに行くことになるのですが・・・というようなストーリーです。「美しい朝」「ノーとは言えずに」「恋仲と人は言う」、エンディングの「オクラホマ!」の大合唱と、正直言って最後は感動して目がうるうるしてしまいました。

このミュージカル部は、今回の公演で第27回目となる伝統ある活動部です。撮影した映像は後半の部分になりますが、パワー溢れる素晴らしい舞台をご覧ください。

以上で終わりです。時間切れで訪問できなかったクラスもありました。素晴らしい文化祭でした。来年もおじゃましようかな。。。


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趣味や関心があることを題材に、体験談や感想などをエッセイ風に書いています。どうぞよろしくお願いいたします。m(._.)m

最近のコメント

  1. こんにちは。お便りたいへんありがとうございます!!! 水谷さんのコメントでおよそ10年前の記憶が蘇ってきました。あのときの岐阜城からの眺めは格別でした。 昭和26年の写真はとても貴重な画ですね。非常事態宣言も解除されたようですので、暑さにお気をつけて是非楽しんでいらしてくださいませ。

    • RiKKiE
    • 2020-05-14
  2. 岐阜城の記事を興味深く読みました。写真が明確で、内容が良く分かります。信長や秀吉の歴史的痕跡が多くあるのには驚愕です。岐阜城の天守閣からの眺望は、はるかかなたまで眺望でき、戦国時代ここから恐らく信長も天下統一を志したのでしょう。今度、女神像を観に行きたいと計画しています。数年前、この前で撮った写真が見つかりました。昭和26年頃撮ったもので、この写真を持って行きたいと思います。じっくり今昔の相違を確認したいと思います。

    • 水谷 成美
    • 2020-05-14
  3. お便り有難うございます。返信が遅くなり申し訳ありませんでした。 実を申しますと半年ほど前にHD660Sを購入しました。ある理由でHD650を分解したときにリード線を断ち切ってしまいまして。 銘機HD650の音質を本当に上回るのか疑心暗鬼でしたが、クラシック音楽の心地よい自然な高音の再現性は◎でした。 おっしゃるとおりアンプの選定には予算との兼ね合いで悩みました。いまでは、電源やケーブル類のアクセサリーも導入して、自分好みの音質になんとか仕上げることができました。 ヘッドホンによる音楽リスニングは、再生音質の良し悪しが一聴瞭然?なのでいろいろ試行錯誤しましたが、最近はもっぱら音楽鑑賞を楽しんでおります(^_^)。

    • RiKKiE
    • 2019-06-04
  4. 小生も万能機HD598を最初に買ってオールマイティ機によくある「どのジャンルもそこそこな性能」に 我慢できず3ヶ月でHD650に買い替えしました。 インピーダンスが300Ωと高いのでHPAを選びますねぇ~。Audio・gdのC2cという中華製H PAが相性よく、手放せません。

    • 杉ちゃん
    • 2019-05-29
  5. NHK交響楽団はあまり聴かないのですが、ドゥダメル氏の招聘が叶えばいいですね。篠崎史紀さんの演奏は聴いたことがありません。ごめんなさい。

    • RiKKiE
    • 2018-09-16
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