似て非なるもの…
東プレ Realforce91UBK(NG01B0)とRealforce91UDK-G(NG02B0)。。。
Realforce91UDK-Gについては以前このブログで紹介しましたが、今回Realforce91UBKに触れる機会に恵まれましたので、気づいた点を綴ってみたいと思います。
Realforceは静電容量無接点方式のキー入力を採用した東プレ(株)のキーボードです。
様々なラインアップには、キーの数、日本語・英語配列、色(白と黒)、荷重(キーの押し下げ荷重)の違い、キートップの刻印方法の違い、静音タイプなど、ニーズに合わせた仕様が用意されています。
Realforce91UBKとRealforce91UDK-Gはテンキーレスシリーズ黒版の代表的な機種ですが、主な仕様を表にしてみました。(これら以外にRealforce91UBK-Sという静音タイプもあります)。
赤い文字が相違点です。
Realforce91UBKはキーの押し下げ荷重に変荷重を採用しています。
主要部が45gで小指入力するキーの一部が35gと軽くなっているのが特徴です。
どのキーにいずれの荷重が配置されているのか東プレのホームページには情報がありませんが、(株)アーキサイトに掲示されていましたので参考にしてください。
すべてのキーが45g(±15g)のRealforce91UDK-Gに比べると、35gのキーは反発(抵抗)が感じられないと錯覚するほど軽いタッチで押し下げることができます。
キーの押し下げ感は人によって千差万別で、ALL45gでは重く感じる人もいます。
変荷重はそのような場合の選択肢になりますが、関心がある方は是非、店頭展示の実機に触れて確認してみてください。
キートップの刻印は、Realforce91UBKではレーザーマーキング方式を採用しています。
レーザーをキートップ面に照射し、その部分を炭化させることにより印字します。
インク式のように剥げることが少なく耐久性に優れています。
詳しくはQwerters Clinicさんの“キートップのレーザー印字”をご覧ください。
一方Realforce91UDK-Gは昇華印刷方式です。
樹脂にインクを染み込ませて文字を描く手法で、昇華性インクを高温で転写します。
実はこの刻印方法の違いがキートップ面の触感に表れています。
レーザーマーキング方式はレーザー照射部分が細かな凹凸状になりますので、文字の部分がほんの僅かにザラザラしています。
また、キートップの材質にはABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合合成樹脂)が一般的に使われているようですが、昇華印刷で刻印する場合にはその製造工程上、耐熱性を有するPBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)などが使用されます。
東プレにはキートップの材質に関する情報は掲載されていませんが、レーザーマーキング方式のRealforce91UBKと昇華印刷方式のRealforce91UDK-Gではキートップの材質が異なるかもしれません。
あくまでも個人的見解ですが、文字のザラザラ感がなく、よりなめらかな触感のRealforce91UDK-Gの方がキートップの質感は良いように思います。
ただし、キートップの黒下地に黒系の文字なので視認性は劣ります。
次にキートップのゲートカット部の違いについてです。
樹脂(プラスチック)成形品なので樹脂のゲート(注入口)は必ず存在します。
下の写真のように、Realforce91UBK、Realforce91UDK-Gとも背面にゲート跡がありました。
ゲートはRealforce91UDK-Gの方が低い位置にありますが、驚いたことにRealforce91UDK-Gではゲート跡の凸部がほとんど認められないのです。
これはウェットティッシュでキーボードを掃除した際に、Realforce91UBKのキートップ背面でティッシュが引っ掛かったことでその違いに気付きました。
Realforce91UDK-Gのwindowsキーには透明樹脂によるコーティングが施してあります。
目立たないですが、ちょっとしたアクセントです。
付属品は、gamer用途も考慮したRealforce91UDK-Gに交換用キーと引き抜き工具が付属しています。
以上、2機種の仕様比較をしてみましたが、その違いは価格にも反映されています。
1/12 22:15現在の価格.com最安値は、Realforce91UBKが14,467円、Realforce91UDK-G18,980円でした。
価格差異があるにしても、双方とも高価なキーボードには違いありません。
でも使ってわかるキーボードの至高品です。
【2015.2.20追記】
「東プレ ReAlforceの極み_一太郎30周年記念モデル…」をUPしました。
よろしければどうぞ…(^▽^)/
コメント