A4Techのレーザーマウス XL-750MKを、コレクターの知人から借用する機会に恵まれましたので、少し触れてみます。
(株)ユーレックス(U-Lex Co.,LTD)が輸入販売元です。2009年8月発売、XL-750BK-J1 のミニサイズ版に当たるようです。現在でも販売されいて、例えばamazonでは3,644円(通常配送料無料)です(2,011年5月22日18:20現在)。
機能としての一番の特徴は、その実勢価格にしてマクロ機能を備えていることでしょうか。
ユーレックスの説明によれば、マクロ機能とはマウスボタンにあらかじめに複雑な操作パターンを記録させ、ワンクリックで複雑な操作を実行する機能とのこと。例えば、通常であれば「左ボタン」を一回クリックした場合、一回の「左クリック」を実行します。マクロ機能を使用すれば、「左ボタン」を一回クリックした時に、「キーボードのAlt+Shiftキーを同時押ししながら、Lキーを3回入力」というような複雑の操作を簡単に実行することができるそう。ただし、左クリックとDPI変更ボタンは固定で、それ以外の5つのボタンに設定が可能です。
オフィスにしても趣味にしても、日ごろよく操作するキーをマクロ機能に記憶させてワンクリックで操作できれば、効率もアップしますね。マウス自体にも16kのメモリを内蔵してあるので、マウスに保存したマクロはドライバーがインストールされていないPCでも有効になるそうです。
それにしても小さいです。先日購入したRazer DeathAdderと、普段使いのApple MagicMouseと比べてみました。
XL-750MK: :61(W)×100(D)×35(H)mm, 約100g(Web掲載値)
DeathAdder3500:70(W)×128(D)×42.5(H)mm, 約110g(ケーブル除き)
Magic Mouse :58(W)×115(D)×22(H)mm, 約105g(単三電池2本含む)
高さを除けばMagicMouseより小さいという印象です。
マウスの左側側面には、滑り止めのラバーと2個のサイドボタンが配置されています。右側にはラバーは付いていませんが、上面も含めて鏡面仕上げではなくザラザラとした触感に仕上げてあるので、滑りは問題なさそうに思います。
また、ご覧のとおり構造上の特徴として赤いボタンがあります。スクロールホイールと左メインボタンとの間に配置されている赤いボタンは、標準でトリプルクリックが割り当てられています。専用ユーティリティ“Oscar Mouse Editor”で別の機能を割り当てることもできます。指を置いて操作感をみてみましたが、左メインボタンの操作に支障はなさそうです。人差し指でボタンを押し分けられることを考えると、サイドボタンより使い勝手はいいかもしれません。
対応OSは、パッケージには“2000, XP, MCE2005, XP(×64), 2003(×64), VISTA”、Webには“ハードウェア IBM/AT互換機 2000・XP・MCE2005・Vista・7”です。
パッケージの中にはレーザーマウス本体、ミニCD-ROM、そして予備ソールが入っています(コレクターなので新品に近い状態です)。
ミニCD-ROMには、専用ユーティリティ“Oscar Mouse Editor”の他に外国語のマニュアルが入っています。
インストールした“Oscar Mouse Editor”のインターフェイスです。ローカライズしてあります。
設定方法などは、Webの“X7ソフトウェアの使い方説明”で確認できます。動画も掲載してあってとても充実しています。
解像度は100~3600dpiの間で設定可能で、標準では600-800-1200-1600-2000-3600dpiに設定してあります。X方向とY方向を別々に設定することもでき、6つまで任意の組み合わせが作れます。マウス上面の透明なボタン⑥を押すと順に切り替わりますので、ゲームしながらでも変更できます。DPIの設定値に応じて透明のボタンがカラー色で点灯または点滅します。
パッケージには“USB転送レートは125-250-500-1000Hzに設定可能(USB FullSpeed)”とありますが、マウス本体にも“Oscar Mouse Editor”にも設定箇所は見当たりませんでした。Webの特徴欄には記載がないので仕様変更でもあったのでしょうか???
UT2K4で操作感を体感してみました。とは言っても汚せないので手袋(実験用の薄いもの)をしての取り扱いです(笑)。私は“つかみ持ち”に近いのですが、小さいので照準合わせ(aim)には慣れが要りそうです。Sensivityの調整は、WindowsOSコントロールパネルのポインターオプション(速度)、上記“Oscar Mouse Editor”のDPI設定、UT2K4のSensivityで行いますが、3600dpiでは速すぎて調整しきれず、結局800dpiまで下げました。(マウスによって調整可能範囲は異なるのですね。DeathAdderの場合は、DeathAdder用設定ウィンドウのSensitivityを下げることで、3500dpiのまま好みの移動速度まで下げることができました)。
“Oscar Mouse Editor”をインストールすると、スタートアップ項目に“OscarEditor”が追加されました。
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