愛称 飛騨センター…2001年7月26日にオープンした飛騨地域の活性化センターです。
イベント開催、テーマ展示、会議・集会、地域との交流が行われ、そして飛騨の民族文化を発信するテーマ施設です。
・飛騨コンベンションホール
最大2,000人(移動観覧席480席)の収容が可能なインドアアリーナ。トラスや椅子の一部に木を使用し、飛騨の木の文化を象徴しています。
・飛騨芸術堂
会議、講演会、演劇、音楽会、芸能公演のほか、同時通訳設備による国際会議が開催可能な多目的ホール。座席数は500席、車椅子用3席分のスペース常備。
・食遊館(会議棟)
特別会議室、大・中・小の各種会議室。デリバリーサービスも可能なレストランもあります。
・ふれあい広場
飛騨・世界生活文化センターの中心部にある屋外広場。屋外コンサート、物産展、体験教室等が開催できます。
・国際ITサロン
パソコン10台を備え、インターネットの常時接続はもちろん、学習ソフトの貸し出しなど、全て無料で使用可能だそうです。
・ウエルカムプラザ
飛騨・世界生活文化センターの屋内正面玄関です。“飛騨のパノラマ画” “セル画アニメ撮影台” “ギャラリー展示” “ミニシアター” “木の時計”などの展示や施設があります。
今回は仕事で“飛騨センター”におじゃまし、記念に“ウエルカムプラザ”のフロア周辺を撮影してきました。
☆フクロウ君と飛騨のパノラマ画
“フクロウ君”は、名古屋芸術大学のオリジナルミュージカル「Fairy Tales」の舞台となった童話の森の門番としてデザインされたものです。小さな“つばさ”が付いていることから、いつしか「タッキー」と呼ばれるようになったとか。。。(タッキー&翼?)
“飛騨のパノラマ画”は、高山市上空から見た東西南北360度の山河を克明に描き出した360度の大パノラマ画です。大きさは縦2.3m、横16mにもなります。
☆セル画アニメ撮影台
TVアニメーションシリーズ「鉄腕アトム」を制作するために使われた“アニメ撮影台”と、「鉄腕アトム」「ASTRO BOY・鉄腕アトム」のセル画が展示されていました。
この撮影台は、セル画アニメーションを撮影するために作られ、1,963年から放映された国産初のテレビアニメーションシリーズ「鉄腕アトム」を撮影した貴重な1台です。
撮影台は40年もの間、数多くのセル画アニメーション作品を生み出してきましたが、制作の主流がデジタルアニメーションへと移り変わり、現在はセル画は必要なくなり、撮影台も使わずコンピューターでアニメーションが作られるようになりました。
そして2,003年から放映された、セル画を使った最後のテレビアニメーションシリーズ「アストロボーイ・鉄腕アトム」の撮影終了とともに、その役目を終えました。
岐阜県は、“飛騨国際メルヘンアニメ映画祭”の開催や、“ぎふ次世代アニメ研究会”の活動などアニメ産業振興に取り組んでいることから、有限会社高橋プロダクションからこれらの貴重な物品が県に寄贈されたそうです。
(展示解説書抜粋)
撮影台は、上部に取り付けられたカメラと画板によって構成され、通称「線画台」または「アニメーションスタンド」と呼ばれています。
上部には、レンズを下に向けてカメラがセットされています。このカメラは、当時実写映画用に使用されていた普通のカメラ(1秒間に24コマ分フィルムがまわる)に、アニメーション撮影に必要な「コマ撮り(1コマずつ撮影できる)モーター」を付けるという改良を加えたものです。
通常、16mmフィルムを使うカメラと35mmフィルムを使うカメラの2種類がありますが、この撮影台に取り付けられたカメラは、1台で16mmと35mmのどちらのフィルムも使うことができます。カメラのシャッター開角度、シャッタースピード、レンズの絞りを操作しながら撮影を行います。
スタンドには2本の支柱があり、これを軸にカメラを上下に移動させ、セルに描かれたキャラクターにトラックアップするなどの撮影を可能にしています。画板とは、カメラに正対する面の部分で「浮きタップ(下から数ミリ浮いている)」にセル画をセットし、「押さえガラス」でセル画と背景画を押さえて、撮影を行います。
(展示解説書抜粋)
☆ギャラリー展示
飛騨の国ならではの木工展示です。見事な作品群でした。
スーパーカミオカンデの内水槽で使われている光電子増倍管(PMT=Photo-Multiplier-Tube)です。東大と浜松ホトニクス社によって共同開発され、直径が20inch(50.8cm)もあります。
スーパーカミオカンデ検出器は世界最大の「大型水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置」のことです。チェレンコフ光を利用してニュートリノを観測します。
水槽に飛び込んできたニュートリノが水の電子や陽子などに衝突し、そのときにはじき出された荷電粒子が水中を走る際にチェレンコフ光を放出します。このチェレンコフ光は非常に微弱なので、光電子増倍管という超高感度の光センサーを用いて感知します。
ニュートリノの正体を解明することで宇宙誕生(ビッグバン)の様子を解明したり、太陽の中心部や超新星爆発時に生じるニュートリノを観測することで、星を輝かせたり大爆発を起こすエネルギー源のメカニズムを知ることができるそうです。
スーパーカミオカンデには、直径約40m、高さ約40mの円筒形巨大タンクに約5 万トンの超純水が蓄えられ、そのタンクの壁面に光電子増倍管(PMT)が1万1,146本も取り付けられています。
そのスーパーカミオカンデは、岐阜県飛騨市神岡鉱山内の地下1,000mにあるそうです。
☆ミニシアター
音響、映像装置が整備された、座席100席の小舞台を持った多目的小ホールです。
小規模な講演会・発表会、ミニコンサート、朗読会、演劇などが行われます。
☆木の時計
木の時計は、飛騨の山奥で朽ちかけていた樹齢約400年の栃の木に、木製の時計を嵌(は)め込んだものです。
萩原義蔵(はぎわらよしぞう)氏を中心とした飛騨の匠が、最後の時を迎えた古木に命を吹き込みました。
(↓)JR高山駅改札近辺です。列車を待つ観光客でいっぱいです。
(↓)自由席も普通車指定席も満席で、やむなくグリーン車に乗車。でもリッチな気分を味わえました。
片側1席+片側2席仕様のグリーン車はいいですね。1席が独立しているので終始リラックスできました。ただし“ワイドビュー飛騨”の列車番号によっては2席+2席の仕様もあるみたいです。
(↓)東海道新幹線が運休となったので、急きょ名古屋で宿を探しました。駅前では見つからず、郊外にある年期の入ったホテルに空きがありました。
泊まれるところがあっただけでも幸せです。
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