ウィキペディアによれば、アヴェ・マリア (Ave Maria) はラテン語で直訳すると「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味する言葉で、一部分の紹介だけでも26曲、日本の作曲家によるものでも10曲あるそうです。聖母マリアへの祈り、加護を願う曲をいいます。
クロエ(Chloë Agnew)やミルシア(Mirusia Louwerse)が歌うアヴェ・マリアを聴いていると、他のいろいろなアヴェ・マリアも聴いてみたくなって、図書館から写真のアルバムを借りてきました。このアルバムには、全部で11曲が収録されています。
①J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア
②パレストリーナ:アヴェ・マリア
③モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
④アルカデルト:アヴェ・マリア
⑤アレグリ:ミゼレーレ
⑥リスト:アヴェ・マリア
⑦J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア(チェロ・アンサンブル)
⑧ブラームス:アヴェ・マリア
⑨フォーレ:ピエ・イエズス
⑩ジョスカン・デプレ:アヴェ・マリア
⑪シューベルト:アヴェ・マリア「エレンの歌 第3」
信仰で聴く人も、そうでない人も、純粋に優雅で繊細な曲を楽しめると思います。いずれも素敵なのですが、そのなかでも気に入っている曲について感想を書いてみました。
①J.S.バッハ/グノー
皆さんご存知のとおり、シャルル・グノーが、バッハの平均律クラヴィア曲集第1巻第1曲に後から旋律を付け加えた曲です。バッハが1685~1750年、グノーが1818~1893年なので、悠久の時を隔てた奇跡の恋のごとく完成した、バッハとグノーの合作なのです。これ以上の組み合わせは考えられないほど見事としかいいようがないくらい甘く切ない曲に仕上がっています。グノーはすごい。
③モーツァルト
収録されている演奏は、混声4部合唱曲に代えてサキソフォンの4重奏のものです。この曲はほんとうにきれいなメロディです。聴き入ってしまいました。サキソフォンの音色が、この曲に一層艶を与えているようです。
⑥リスト
まるでノクターンを聴いているようなロマンティックな曲です。そしてマーラーの曲のような厳かな感じも受けました。エンディングの“Amen(アーメン)”のもの静かなフレーズは、神聖以外のなにものでもありません。
⑦J.S.バッハ/グノー
こちらはチェロアンサンブルとピアノ伴奏による演奏です。甘い映画音楽のように優しい雰囲気です。チェロの音色は、人が歌っているように情緒豊かな響きで感動的ですらあります。
⑨フォーレ
透明感のある清澄な曲です。初めて聴きましたが気に入ってしまいました。永遠の休息を祈る曲であり、もの哀しさも漂っていてしんみりとしてしまいます。
⑩ジョスカン・デプレ
混声合唱のみの人の声の響きを堪能できるとともに、本当の教会で聴いてみたくなるほど神聖な感情で満たされます。
⑪シューベルト
哀愁ただよう美しいメロディはあまりにも有名です。さすが歌曲王です。ただ、もともとは宮廷生活や恋愛をテーマにした世俗歌曲だったのですね。
このシューベルトのAve Mariaとモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスをYouTubeから紹介します。特にMirusia Louwerseの歌声を聴いていると、感極まる観客の気持ちが伝わってきます。。。
Ave Maria/シューベルト_Mirusia Louwerse
Ave verum corpus/モーツァルト_キャトル・ローゾ・サクソフォン・アンサンブル
[工事中]
Ave verum corpus/モーツァルト_バーンスタイン(Leonard Bernstein)
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