おそるべし、 iPurifier2 …
DACとUSBケーブルの間にiPurifier2を接続し、聴きなれた音楽を再生したときの率直な感想です。
・音の分離性が向上し、ソースの中のすべての音が、そしてその音がどの位置で発せられているのかがわかります。
・ノイズ成分がカットされた効能なのか、高域の伸びと艶が向上しています。
・雑味が削ぎ落とされ、音の純度が増しています。
まるで魔法のごとく、こんな小さな躯体のどこに、どのような秘策が施されているのでしょうか?
iFi-Audio.jpによれば、次の3つの先進的な機能が音質改善に寄与しているとのこと(サイトから抜粋)。
1.軍事用レーダー技術を流用したActive Noise Cancellation®
ノイズ信号と同一の信号を正反対の位相で発生させることによって、あらゆるノイズを能動的にキャンセルするのです。
ANC®によって、コモン・ノイズ・フィルターと比較すると、ノイズは100倍または40dB減少しています。
音質の点では、背後の音や内部の解像度が数段階増強されます。
2.REclock®が信号を再クロックし、再生成し、反復させる
REclock®の特徴は、USBオーディオ・データストリームを再クロックし、再生成し、反復させるという、「3つの機能が1つになっている」点です。
どのようなダウンストリームDACでも、REclock®テクノロジーはジッターを除去します。
3.REbalance®がアンバランス信号を精留します
DCオフセットを除去してUSBオーディオ信号を「再バランス化」することによって、完璧なバランス化が実現します。
USBデータストリームを純化するので、ノイズが大きく低減するのです。
すべてが良いこと尽くしのようですが、僕の場合、気がかりな点が一つだけありました。
それは、高域特性が向上することで、ソース(曲)によっては音域バランスが中高域側に寄ってしまうように感じたことです。
とは言え、iPurifier2を外して元の状態に戻してみると明らかに歪み感が増えてしまうのも事実です。
いままでなんて音を聴いていたのか というほどの違いです。
多少のバランス変化には目をつむってでも、やはりiPurifier2の恩恵を享受することにしました。
さて、話はこれでお終いではありません。
iPurifier2を購入してしばらくのち、USB端子の振動を抑制するアクセサリー「SAEC USB-FIT【特殊ゲル製USB端子振動防止装置】」を使ってみました。
驚いたことに、これだけのことでも音質が変化するのです。
中低域の厚みが増して、高域よりだった音域バランスが安定しました。
USB端子のぐらつきを固定し、微細な振動を抑えるだけで音が変わるなんて、オーディオの奥の深さに改めて感銘を受けた次第です。
※オーディオアクセサリーによる音質の変化は、個々のシステムにより千差万別です。また、聴く方の嗜好によって、その評価も異なります。本レビューは、あくまでも参考の位置づけで取り扱ってくださいまし。
「連載/ゴン川野のPC Audio Lab」のiPurifier2レビューはこちらです。
iPurifier2の躯体の中身はこちらです。
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