ゼンハイザーの HD660S が現在の愛用ヘッドホンです。
私はクラシック音楽を主に聴くのですが、ゼンハイザーのヘッドホンが好きで、これまでHD580、HD650と使ってきました。特にHD650は、He&Biのヘッドホンサイトさんのレビューどおり、分解能の良さ、低域の厚みと量感、中高域の繊細で聴き疲れしない音が気に入っていました。
HD660Sは昨年(2018年)の8月から使っています。
中高域は透明感があり、響きがとても豊かです。優しく心地よいHD650の特性を引き継ぎながらも、特に高域は雑味が削ぎ落とされたかのようにナチュラルで聴きやすい質の音に変わっています。低域は量から明瞭さに比重が移ったように感じますが、帯域バランスとしての不足感はありません。
2,003年に発売されたHD650は、ゼンハイザーのオープン型ヘッドホンの象徴的なモデルで、長らくの間ファンを魅了し続けてきた名機です。一方HD660Sは、今日のハイクオリティなソースの再生に適応するために、新たなレファレンスモデルとして開発されました。リスナーの嗜好は多様なので、従来のHD650の音質を好まれる方もいらっしゃるかと思います。私は、より解像感が増したHD660Sに惹かれました。
外観がチープだというネット上の評価をよく目にします。価格が50,000円台のヘッドホンとしては、確かにチープさは否めませんが、それなりに高級感が漂っていると思うのは少々贔屓目(ひいきめ)でしょうか。
ヘッドホンは、そのリスニングスタイルから音質の仔細を把握し易いので、上流側のオーディオ機器、電源関連、インターコネクトケーブル等の特色も識別し易いと思います。参考ですが、前述の感想に用いた再生システムは、CDプレーヤーがアキュフェーズのDP-430、ヘッドホンアンプがティアックのHA-501-SP、HD660Sのケーブルコネクタの先端にはアコースティックリバイブのFNS-PHONEを装着しています。
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