今回は、DA-310USBのUSB端子に挿しているifIの iPurifire2 の制振手段による音の違いについて触れてみます。
PCオーディオで使用しているDENONのUSB-DAC / ヘッドホンアンプ DA-310USBの高音質化を図るために、いろいろオーディオアクセサリーを試してきました。
・DA-310USBの高音質化…
・Acoustic Revive(アコースティックリバイブ)の魅力…
・HD650リケーブル(RHC-2.5HS-S-TripleC-FM)…
そもそも、iPurifier2を機器に挿した状態が片持ちで気になり、何らかの支えがあった方が物理的に良いだろう程度の発想で、予備で保管していたインシュレーターを重ねて支えとして使ってみようと思いました。
ところが、アコースティックリバイブのクォーツ・レゾネーターQR-8を使い始めてから、iPurifier2も制振による音質向上が期待できるのではと考えたのです。
iPurifier2の制振手段として、手元にあるアクセサリーを用いて次の3パターンを試行してみました。
①クォーツ・レゾネーターQR-8をiPurifier2の上面に貼り付ける(DA-310USBに近い側)。(支えは無し)
②C30S-J/4P(マテリアル C+T ハイブリッドダンピングパッド)を重ねてiPurifier2を支える。
③A25R-J/4P(マテリアル A ダンピングパッド)を重ねてiPurifier2を支える。(写真上)
面白いですね。それぞれ傾向が異なります。
僕が聴いた限り、解像感や躍動感が向上する、または低下するという変化ではなく、低域から高域のバランスの変化に現れました。
ノーマル(何も手を加えていない状態)では、僅かに中高域よりのバランスで、低域の量感がもう少し欲しいなと思っていました。①~③のパターンをノーマルに対する位置づけで並べると、次のようになります。
低域寄り—————–バランス—————–高域寄り
② ① ③ (ノーマル)
③のA25R-J/4Pが、僕の嗜好では低域と高域の均衡がとれました。
ノーマルより高域がやや和らぎ低域の量感が増えました。オーケストラのff時の低域がパワフルになりました。
②のC30S-J/4Pは、③に比べると軟質系インシュレーターなので制振性も強いようです。
中低域の厚みがグッと増しますが、高域がかなり抑制されてしまう印象です。
①のクォーツ・レゾネーターQR-8は、②ほどではありませんが、それでも高域が不足気味です。
QR-8の機能が共振を止めるということに鑑みれば、iPurifier2自体に、音質に悪影響を及ぼすほどの共振が発生していないことの裏返しかもしれません。
以上を踏まえると、①~③の結果は音質向上というより、制振の程度による音質変化なのでしょう。
③をベストバランスとしましたが、本音を言うとあと少し高域の伸びがあれば最高です。
ケーブルや端子を支えて音質を改善するアクセサリーには、FURUTECH(フルテック)NCF-BOOSTER-SIGNALなどがあります。これを使ってみたかったのですが、最低高さ(クレイドルフラット部を一番低い位置にしたときの高さ)の44mmは、このシステムでのiPurifier2を支える位置(37mm前後)には高すぎました。
あと10mm低い位置まで対応していれば嬉しいのですが…
手持ちのインシュレーターを重ねて端子の支えに代用する。このようなことでも音が変わるなんて、いとをかし…
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