『この物語は、絶対におもしろい。』は、著者 夢枕獏さんのことば。。。まさにそのとおりでした。
第一作目から33年の歳月を経て、昨年2,010年10月に第十三作目をもって完結したエンターテインメント伝奇小説です。第十一作までに累計430万部の大ヒットを記録した物語です。
獏さんご本人曰く『・・・完結するまで俺は生きているのかな?”と思ったこともありましたね。・・・』。
愛読する側からすれば、『獏さん、生きている間に書き上げてくれるのだろうか?』と真剣に思った次第です(笑)。
一度に複数のノベルを執筆されていることもあり、膨大な情報収集と奇抜なアイデアを創出しながらここまでこられたことに敬服します。
〈蓬莱山(ほうらいさん)の黄金、鬼道(きどう)の力、そして空海が中国より持ち帰った秘法“四殺”を手中にしたものが覇者となる〉…
これが、この物語の構想です。古くは古代中国史 秦の始皇帝の、そして古代日本史 邪馬台国の卑弥呼の時代が鬼道のルーツで、それに密教の天才空海が秘した1,200年前の封印が鍵となり、現代に生きる主人公らと闇社会に生きる者達が死闘を繰り広げます。史実を発展させたフィクションと、超人的な格闘術を披露するユニークな性格の兵(つわもの)達。面白くないはずがありません。睡眠が不要なら一気に読破してしまいたくなるほどです。
主人公(主役)は一人ではありません。主演男優クラスが4人、助演クラスともなると10人以上は居るかと思います。新刊JPのここに夢枕獏さんのインタビューが、ここにあらすじなどが掲載されていますので、興味のある方は是非ご覧になってください。
なぜか第8巻だけ2冊あります。かなり間があいたので8巻のあらすじを忘れてしまい、新刊がでたと喜び勇んで買ってしまいました。以降、初版第1刷発行年月日を必ずチェックするようになりました。。。
新・魔獣狩り13巻を読み終え、いま、仙道 九十九乱蔵(つくもらんぞう)シリーズ21年ぶりの最新刊“黄石公の犬(こうせきこうのいぬ)”を読んでいます。このあとは、“沙門空海唐の国にて鬼と宴す”の予定です。。。
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