PC用の Blue-rayドライブ を新たに購入しました。
いままで使っていた機種(バッファローBR-H816SU2)は、事情により別の施設で使うために急遽移設したので、小山市内のパソコンショップPC DEPOTに行ってきました。
あまり細かな仕様にはこだわりがなかったので下調べも行わず、ぶっつけ本番で出かけましたが、店頭在庫の中でパッケージと価格を見比べながら決めたのがバッファローの“BR3D-12U3”です。
私の場合、選定時の検討内容は次のようなところでした…
①外付け か 内蔵か
まず初めに決めなくてはいけません。これまでと同様外付けにしました。
外付けと内蔵は価格にも影響する条件ですが、MacProの場合、内蔵ドライブ稼動時の遮音性が筐体の構造上あまりよくないと思われるので、今回も外付けにしました。筐体フロント面のパンチングは、通気性優先のデザインですね。
*MacProの場合、内蔵式光学ドライブで気をつけなくてはいけなのが、フロントベゼルとインターフェースの仕様です。特にEarly 2008では光学ドライブはATAPIであり、Early 2009以降でSATAになっているようです。MacPro対応を謳っている機種なら、MacProのバージョンに気をつければよいかと思います。)
②インターフェース規格
USB1.x, USB2.0, USB3.0, eSATAなどがあります。MacProの場合は、1st Generation、Early 2008、Early 2009、Mid 2010ともUSB2.0です。“BR3D-12U3”はUSB2.0, USB3.0対応です。
ちなみにUSB3.0は、USB1.1およびUSB2.0に対して物理的な後方互換性があります。
(出典:BUFFALOホームページから)
eSATAは、外付けハードディスクなどをパソコンに接続するためのSATAインターフェースの一種です。いままで使っていたBlu-rayドライブ(バッファローBR-H816SU2)はeSATAにも対応していましたが、USB2.0で使っていました。
よく調べてみると、MacPro Early 2008にはロジックボードに空きのSATAコネクタが2基備わっているのですね。SONNET社のeSATA延長ケーブルのページで知りました(今さらながらですが)。eSATAデータ転送速度は最大3Gbps(理論値)です。
*ただし、制約条件があるようです。
・ロジックボード上の使われていない2基のシリアルポートはBootCamp非対応。
・ホットスワップやホットプラグに対応しない。(OS起動前に外付けデバイスの電源が入っていないと、そのデバイスは認識されずマウントされない)。
・PCIブラケットの空きがなければ使用できない。
また、ロジックボードのSATAコネクタを使って外付けデバイスと接続する場合には、ケーブル長さがデバイスの認識に影響する考察をSNEAKERSさんが示唆されています。
③OSへの対応
Win7とその64bit版への正式対応が必要です。もちろんこの機種には対応が明記されていますが、そもそもBootCampでの動作保障が表記されていませんので、原則は自己責任となります。
現状は支障なく使えています。
④付属ソフトウェア
同梱のDVDです。CyberLink社の各種ソフトウェアが収録されています。主なソフトは次のとおり。
・CyberLink PowerDVD 9 :ブルーレイ, DVDの映像を再生(3D対応)
・CyberLink PowerDirector 8 HE :映像データの編集, 変換(ハイビジョン対応)
・CyberLink PowerProducer 5 :映像ディスクの作成
詳細およびその他のソフトは、“BR3D-12U3”のホームページをご覧ください。
ここで、ちょっとしたソフトウェアの不具合の体験談を記しておきます。上記の付属ソフトはTurboUSB以外はまだ使用していませんので、それらの話ではありません。
市販ブルーレイの映画をPC(MacPro)で鑑賞するのですが、BootCamp上でVistaからWin7にアップグレードしてから、ブルーレイ再生時に不具合が生じるようになりました。不定期に映像がコマ落ちするのです。同じタイトルのディスクでもその場所はさまざまであり、現状、どのレンタルディスクでも発生します(Blu-Ray映画)。
この現象は、以前使っていたBlu-rayドライブ(バッファローBR-H816SU2)でも実は起きていました。ドライブのファームウェアとビデオカードのグラフィクスドライバは、いずれも最新版です。ハードウェアに問題が有るのか、それを再生するソフトウェア“CyberLink PowerDVD Ultra 3D Mark II(正規版)”に不具合が有るのか、原因は不明でした。
今回購入した“BR3D-12U3”でも相変わらずコマ落ちするのですから、ハードウェアが原因ではなさそうです。そこで、ソフトウェアの動作に影響すると思われる設定をいろいろと変えてみました。
(ビデオカードはGTX295なので、NvidiaのCUDAサポートはONに設定してあります)
・セキュリティ・ウイルス対策ソフトを無効に設定。
ESET Smart Security V4.2を使ってますので、リアルタイムファイルシステム保護とウィルス・スパイウェア対策を無効にしました。
・仮想メモリのページングファイルを無し(ゼロ)に設定(物理メモリを10GB搭載していますので)。
・インストールした同梱ソフトのTurboUSBを無効に設定。
・CyberLink PowerDVD Ultra 3D Mark IIのサウンド設定を、「TrueTheater」からノーマルの「ステレオ」に設定。
さて、いずれも単独で検証しましたが改善しません。こうなるとPowerDVDの不具合を疑うしかなく、CyberLink社以外のブルーレイ再生ソフトを当たることにしました。
Corel社のWinDVDです。同じ現象のリスクがあるのでいきなり購入はできません。“WinDVD2010”の無料体験版がありましたので、使ってみました。
結論:コマ落ち現象は発生せず!!!
これにて一件落着です。BootCamp上でWin7を使っているので、PowerDVDになんらかのバグが生じたのかどうかは私の知識ではわかりませんが、ソフトウェアが原因であったことは明確になりました。PowerDVDとWinDVD、双方一長一短があると思いますが、今後のパッチなどでPowerDVDの不具合が解消されない限りWinDVDを使うしかなさそうです(あくまでも私の使用環境での現象なので誤解なきよう願います)。
以前のBlu-rayドライブ(バッファローBR-H816SU2)での検証は、いま手元に無いので行えませんが、機会が有れば試してみます。
MacのBootCampでWindowsOSを使っている場合、Win用アプリケーションソフトで試用版(無料体験版)があるものは事前に動作確認をしたり、WEBで情報を調べたりした方がよさそうです。私の場合は、VistaからWin7にアップグレード後の現象なので予知ができませんでしたが。。。
筐体の中のドライブは、(株)日立LGデータストレージ製のBH12NS30でした。他のモデルではパイオニア製のドライブを使っていることを謳っているので、パイオニアの方が信頼性が高いのでしょうか?
CD-R実験室さんが、日立LG BH12NS30 と Pioneer BDR-205 の詳細比較を実施されています。専門的なデータも掲載されていますので、興味のある方はご覧になってください。
仕様その他特徴については、ドライブを使われる方が、各々確認していただければと思います。
3D映像が楽しめるそうですが、使っているモニタが対応していないので、またの楽しみにとっておきます。
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