11月13日(土)結城市民文化センター“アクロス”大ホールにて「人権講演会プログラム」があり、聴講してきました。
思いやりの大切さ、助け合うことの大切さ…思ってはいても、わかってはいても、どこか躊躇(ためら)ってしまう…“総論賛成、各論反対”になりがちな日本人…いじめ、自殺、高齢化、孤独死、現代の日本が抱えている大きな社会問題に対し、小・中学生と山本雅基氏(きぼうのいえ施設長)の熱い思いに心を打たれました。
相互理解。。。一言で表せばそうなりますが“言うは行うより易し”です。でも今回の講演を聴いて、少なくとも次のことの大切さを改めて認識させられました。“人と向き合うこと” “聴いてあげること” “理解してあげること” “寄り添うこと”。。。すべてに対して事が旨く運ぶとは思っていませんが、このような気概を持ち続けることが第一歩なんだと思います。
発表と講演の概要を、記憶を辿りながら記してみました。。。
《人権作文発表》
『大切な「言葉」』/結城西小学校6年生
自殺をしようとする人に、虐待やいじめをする人に、優しい言葉をかけることが大切だと思います。人を喜ばす言葉は、かけられると嬉しいもの。だから私は積極的に人を喜ばす言葉をかけていきたい。
『言葉の力』/江川北小学校6年生
励ましの言葉をかけたり、助けてあげたりすると、有難うと感謝されて嬉しい気持ちになります。一方、たった一つの言葉で相手を傷つけることもあります。悪い言葉は人をいい気分にしません。悪い言葉を言ってはいけません。一度言ってしまうと、取り返しがつかなくなってしまいます。
『一人じゃないから』/結城中学校3年生
卓球の試合の一番手で手強い相手と当たりました。試合中孤独感にさいなまれ、負けたくない思いばかりが頭をよぎりましたが、私は一人ではないということを思い出しました。仲間がいて、親がいて、先生がいました。結局ストレート負けを喫し、結果だけを見ると何も残せませんでした。でも卓球をしてきた過程において、人間関係の難しさ、人と支えあうことの素晴らしさ、協力しあうことの大切さを学びました。悩んでいる人がいたら、私は「あなたは一人じゃないから」と声をかけてあげます。
《講演》
『きぼうのいえを通して見た いのちの姿』/山本雅基 氏(きぼうのいえ施設長)
・山本さんは、東京・台東区の山谷(さんや)地区にあるホスピス“きぼうのいえ”の施設長。1,985年、日航機墜落事故のニュースに接し、嘆き悲しむ遺族や地獄のどん底に落ちてしまった人たちのために働こうと志します。
・2,001年「ホームレスのためにホスピスを建てたい」と考え、看護士の奥さんととともに活動を開始。奥さんの貯金を元手に銀行から資金を借り、数多くのボランティアの後援を得て、2,002年4月緊急一時保護施設“なかよしハウス”(全11室11床)、2,002年10月には、身寄りがなく(路上生活者含む)、深刻な病気を患っていたり、余命が限られた人などを受け入れる在宅ホスピス対応型集合住宅“きぼうのいえ”(全21室21床)を開設しました。
・路上で死んでいくことの想像を絶する辛さ、病気で苦しんでいるときは誰かが傍(そば)に居て欲しいもの。“きぼうのいえ”は、厚生労働省の看護ケア病棟のようなものではありません。施設に住んでいる人の75%がホームレスの人たち、中・長期的に余命宣告を受けた人たちです。施設の運営費用は、その人たちの生活保護費と活動賛同者の寄付により賄われています。
・病人の傍にいて世話をしながら死期まで見守る看取(みと)りは、その人自体の存在を肯定し、どんな人であれ無条件の愛で接しなければなりません。ホスピスでは人間の尊厳について考えさせられ、それが私達に課せられたチャレンジだと思っています。最後を迎える人たちにいつも声をかけます。「よくがんばったね。本当におつかれさま。力抜いていいよ。お迎えが来るから・・・」。
・都内だけでも年間3,000人を越える人たちが孤独死しています。家族共同体、地域共同体、社会共同体が急速に崩壊していることは、日本が抱えている大きな社会問題です。
話が変わりますが、杉良太郎さんがご夫婦でアクロスに来ます。良太郎さんは今年66歳、会ったことも話したこともないですが男気のある漢(おとこ)のように感じます。奥さんの夏子さんは48歳、きれいな人だなぁ。。。年が明けた2,011年2月には新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートもあります。モルダウ/スメタナ、ボレロ/ラヴェル、となりのトトロ、スターウォーズのテーマなどが演奏プログラムです。クラシック一色でもよかったのかなと思うのですが、2,000円なので行くかもしれません。たぶん行くでしょう。。。
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