ゼンハイザー(SENNHEISER)のヘッドホンHD650は、いまさら説明するまでもありませんが、ダイナミックオープンエア型ヘッドホンの中では評価も人気もとても高い機種です。2009年5月にHD800が発売されたのでフラッグシップの地位は譲りましたが、名機としての地位はそのまま継承しています。
クラシックやポップスなどをこのHD650で聴いたときの印象を整理すると、繊細、温かさ、明瞭、艶っぽさ、という言葉が浮かんできます。全体のバランスがよく、各楽器の細かな音までクリアに聴こえる高い分解能と広い音場感は、音楽を聴くことの楽しさ、感動を存分に味わうことができます。豊かな低音もこのヘッドホンの特色でもあり、ドンシャリ系が好きな人には合いませんが、クラシックやジャズ以外のジャンルも、味わい深い温かみのある音で楽しませてくれるように思います。
エージングでは、低音の豊かさ、音の繊細さ、透明感が一段と向上したように感じます。ヘッドホンケーブルは脱着式で、交換用のケーブルも純正は無論、他メーカからも販売されています。ケーブルでも音質が変化するというのですから、音楽ジャンルや好みに応じて換えてみるのもオーディオならではの醍醐味ですね。mamiso blog(まみそぶろぐ)さんでHD650用ケーブルの試聴感想が詳しく書かれているので参考になるかと思います。私は、“ALO 18G Cryo”というケーブルにとても興味を引かれました。でもこのケーブル、HD650本体より高そうですね。。。
形式(駆動方式):ダイナミック
タイプ(構造):開放型
再生周波数帯域:10~39,500Hz
インピーダンス:300Ω
音圧感度:103dB
歪率:0.05%以下
ケーブル長:約3m
プラグ形状:6.3mmステレオ標準 (変換プラグ付属)
重量:約260g (ケーブル除く)
2003年12月に発売されたHD650、はや7年になるのですね。丹精こめて創られた逸品は、年を経ても色褪せることなく誘波を発し続けています。
コメント