憧れのブランドでした。二十歳ごろオーディオに興味を持ち始め、そのブランド名は純日本発の高級オーディオブランドとして当初から知っていました。知ってはいましたが、手元に置きたいという願望にまでは至りませんでした。オーディオブームが過ぎ去り、私自身も仕事や家事でオーディオからかなりの年月離れていましたが、数年前から再びオーディオに時間がとれるようになってきました。正しく言えば、腰を据えて音楽を聴くことを再開し始めたのです。
久しぶりにオーディオ誌を購入して開いてみて、多くの日本ブランドが業界から撤退していることを知りました。栄枯盛衰のなか、頑固一徹の老舗数社は健在でした。紆余曲折がありながらも信念を貫いて懸命に生き抜いてきた…といった方がいいのかもしれません。
そのようなブランドは、固有のブランド音をもっていると思っています。一度も聴いていないアキュフェーズの音、音色…書籍、雑誌を読むにつれ活字が頭の中で偶像を作り、いつかは“アキュフェーズ”という想いが出来上がってしまいました。そしてここ数ヶ月、時間があれば退勤時秋葉原に立ち寄っては、目で見て、手で触って、耳で聴いてを、他のブランド品と比べていました。
数十万もするものですから、私にとっては一大買い物です。アンプの購入は今回が最後になりますので、憧れとはいいながらもやはり慎重になります。この価格帯では、マランツ、デノン、ラックスマン、クレル、エソテリックなどを一応候補に挙げましたが、音だけではないそのモノ自体が発するオーラ、誘波がE-350にはあったように思います。
このE-350をラックに収容し電源を入れました。“Accupfase”の緑色のロゴが点灯し、フロントパネルのアナログメータが光で浮き上がりました。アキュフェーズの伝統的なデザインです。
私は音を言葉で表現するのは不得手ですので、素直に感じたことを列挙します。比較の意味で、従前のアンプの定価は1/3~1/2程度のグレードです。
部屋全体に広がるような音というのが第一印象です。どう表現したらよいのかわからないのですが、スピーカーから音が出ているのは確かなのですが、部屋全体で優しい音色の音が響いている ような感覚です。それからこれまで聴き取れなかった音が聞こえました。聴き取れなかったというのは…こんな音、楽器、声(ハーモニー)が入っていたのか という発見です。ボーカルを聴けば、そこでいま歌っているのでは と感じます。。。宇多田ヒカルの声がこんなに色っぽかったとは。。。など、これまでに対する変化に感激しました。
実は、初めにかけたCDはお気に入りではなく、音がよくないと自分なりに評価していたCDをかけたのです。音がよくないというのは、音量を上げると不快に聴こえる、耳にキンキン響くというような感じです。そのCDが一変しました。それはアキュフェーズブランドの音色かもしれませんが、キンキンした音の角が取れるとともにひとつひとつの楽器の音が鮮明になり、装置によってこれだけ変わるものかと正直驚きました。
買ってよかった…というのがいまの率直な感想です。このプリメインアンプとは一生の付き合いになると思います。ようやく手に入れたのですから大切に使っていきたいと思います。
はじめまして^^
ブログ拝見させて頂いております。。。
素晴らしい機材をお持ちで羨ましい限りです^^
今までカメラ三昧を送っておりましたが、
実は今回の震災で所有のJBL4312が一台被害を受け、
その後継に同じJBL4319を念頭にアンプ探しをしていてこちにお邪魔できました。。。^^
聞いているジャンルはボーカル系を垣根なく。。。
候補はもちろんアキュのE-350・ラックスの507・DENONのSA-11です。
どれも素晴らしい機材で悩みに悩んでいますが、
納得できるまで、視聴に足を運ぶつもりです。^^
「宇多田ヒカルの声ががこんなに色っぽかったとは。。。」とのご発言にいたく反応しております。
スピーカーやCDPは何を組み合わせておられますか???
ご教授&ご指南頂けければ幸甚です。。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。^^
コメント頂きましてたいへんありがとうございます。
私のシステムは新旧共存で、スピーカーはかなり古いモデルを使っています。
スピーカーはONKYO D-77Xで約20年前のものです(まだ何とか使えてます^^)。
CDPはDENONのDCD-1650AEです。
宇多田ヒカルについてですが、“ULTRA BLUE”と“HEART STATION”というアルバムがあります。以前のアルバムに比べて、高音がとても耳障りな仕上がりで(曲によってはキンキンするような感じ)、音質的には×のレッテルを貼っていました。
とろこがそのアルバムをE-350で聴くと、鋭利な角が取れたようなきれいな音質に変化し、加えて人の声に温かみが増しました(PMA-2000AEとの比較です)。
一言で言えばラックスマンは暖色系の音、DENONはどっしりとした重厚系の音、アキュフェーズはきれいな音、という感じが個人的な印象です。しかしながら、例えば季刊オーディオアクセサリー140でラックスマンL-550AXがレポートされていましたが、もはや昔の暖色系一辺倒の傾向ではなさそうですね。悩まれるところだと思います。
オーディオ論を述べるほど深い知識も経験も持ち合わせておらず恐縮ですが、生涯伴侶のアンプに出会えるといいですね。
発売当時のレポートを見つけましたので、ご参考にご覧ください。
本日秋葉原に出向いてしまいました。。。(笑)
益々悩みが深くなりました。。。(笑)
ただ、この時間が楽しいことが良く判っておりますので、
何度も何度も足を運んでみようと思っております。
アドバイスありがとうございました!^^
お気持ちよくわかります。
選考されている3社とも、ポリシーを持った日本の老舗メーカですものね。
アキュフェーズはリファレンス的な評価がありますので、アキュフェーズを軸に、他機種の音質をご自分の好みと比較されるのも一手かと思います。
悩みとの戦い、がんばってくださいね。
こんにちは^^
いよいよアキュE-350かラックスの507uかに絞り込みました。
両機とも素晴らしい機材で甲乙つけがたい感じです。
特にJAZZボーカルでJBL4319(CDPはラックス05)を鳴らした際に気付いたんですが、
アキュの音の精密さだけでなく、その幅や艶やかさに驚いた次第です。
キチンとしたリスニングルームではなく、秋葉原のテレオン110さんで立ちながらの試聴でしたが、
明らかに違う個性に唸りっぱなしでした。。。^^
もう少しゆっくりと聞きたかったのですが、難しいですね。。。
ヨドバシの新宿西口本店は聴き比べがし易かったのですが、
他に良い所がないものか?と探しまくっているところです。。。。。
ただ、最大の課題は妻との協議。。。(笑)
リビングにどうやって置くのか???悩みはそちらの方が大きいかもしれません(笑)
やはりマンションでは難しいですね。。。
こんにちはー!!!
いよいよ2機種に絞られましたか。
ラックスマンかアキュフェーズか…昔、私がラックスのL550Xを買った頃も同じ葛藤がありました。もう一息のようですね^^
オーディオは、置き場所に悩みますよね、本当に。。。
いい音で聴こうと思うと、やはりスピーカの位置は最優先にしたいところですが、かと言ってリビングですと奥様の意向を無視する訳にもいきませんものね。
第二の関門にさしかかられたようで、ぜひとも協議がんばってください!