私がマーラーを初めて聴いたのは、学生の頃でした。
ピアノを嗜んでいたこともあって、当時のクラシック鑑賞と言えばピアノ独奏曲か協奏曲がほとんどで、ときおりベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーなどの交響曲を聴いていました。
マーラーの第2番“復活”を購入した動機…..おそらく、購読していたFMレコパルかFMfanで推薦されていたからだと思います。帯にも“レコード芸術推薦”と記述してあるので(写真ではちょうど写っていませんが)、『音質、音楽性に優れたレコードを聴いてみようではないか』という素朴な動機ではなかったかと思います。ショルティが好きだから、第2番が好きだから、ではなかったのです。
マーラーの作品は哲学的で難解ではないだろうか という心配は杞憂に終わりました。トーンアームがリフトアップしたあとの筆舌に尽くしがたい感動はいまでも忘れません。“復活”という副題のとおり陰から陽に転じるフィナーレ交響曲であり、合唱(コーラス)と編成楽器がfff(フォルティシシモ)で解き放たれるクライマックスは、まさに交響曲の極みです。
また、「ショルティは、非常に大きな、大太鼓より低い音程のタムタムを用いているので、まるで、オルガンのペダル音でも特に加えているのではないかと錯覚を起こしそうな感じを与えられる。」と解説にあり、こういったことも迫力ある演奏に一役買っていると思われます。それにしても、“買ってよかった”と心底から言える1枚でした(2枚組みですが)。
(実はこのLP、26年ぶりに保管箱から出してきたのですよ。就職と同時に音楽から離れ、趣味に時間を割けるようになった頃にはCD成熟期になっていました。)
そしてこちらは、現代メディアのDVDオーディオ版です。
さて、今回はこれでおしまいですが、取り上げた2枚ともしばらく聴いていません。レコードプレーヤーもマルチディスクプレーヤーも現在しまってあります。LPの方はしばらくどころの話ではありませんが。。。押入れの奥のレコードプレーヤー、復活聴くためにそろそろ復活か~!?…………..おあとがよろし くない。。。
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