2005年公開の邦画です。当時はあまりよい評価が得られなかったようで、文春きいちご賞の第一位に選出されました。文春きいちご賞とは最低映画のワーストを決める賞です。
私は単純にアクション映画として楽しめました。映画評は専門の評論家にお任せするとして、面白い、面白くないの結論は、私の場合至極簡単です。最後まで熱中できるか否か、夢中になれるか否か、なんです。
詳しい粗筋は別のサイトを参考にして頂くとして、伊賀鍔(つば)隠れの里 と 甲賀卍(まんじ)谷の里、伊賀と甲賀の二大忍者勢力が雌雄を決するべく、選抜された5対5の超人対決が見ものです。
邦画のアクション映画としては、SFX(特殊撮影)をふんだんに取り入れています。昔のような ちゃち な特撮ではなく本格的なので、忍者を超人たらしめるスピーディかつエキサイティングなアクションには、素直に『スゴイ! カッコイイ!』と感じました。
映画なので当然超能力も有りです。ストーリーは別にしてアクションだけで比べると、最近の邦画“カムイ外伝”よりも迫力があります。
キャストもなかなか豪華です。配役と術の特徴を簡単に記しておきますね。あとは見てからのお楽しみです。
○伊賀鍔隠れの里 選抜メンバ
朧(仲間由紀恵):相手の眼を凝視することにより、己の眼から相手の眼にエネルギー波を送り、相手を体内から破壊する。
薬師寺天膳(椎名桔平):不死身の忍者。円月輪という武器の名人。
夜叉丸(坂口拓):衣服から黒い糸を放ち、自在に操る。
蛍火(沢尻エリカ):毒蛾を操る。
蓑念鬼(伊藤俊):両手に装着した鉤爪で相手を切り裂く。
○甲賀卍谷の里 選抜メンバ
甲賀弦之介(オダギリジョー):時間を操る。瞳が金色に光ると発動する。
室賀豹馬(升毅):盲目の術者。占星術も披露する。
筑摩小四郎(虎牙光揮):棒手裏剣を得意とする。
陽炎(黒谷友香):自身に触れた者は死に至らしめる、毒素体質。
如月左衛門(木下ほうか):穏形滅心の法に長け、瞬間移動もこなす。顔が変幻自在。
【2015.12.12追記】
無料動画 GYAO!で配信中のようですよ(期間限定)。
■映画情報
SHINOBI (2005年 日本)
■内容ストーリー
闘うためだけに生まれ、超人的な能力を身に付けた忍たちの里・伊賀と甲賀。二つの里は長きに渡り闘い争うことを禁じられてきたが、時の権力者・徳川家康の命により、全面対決を強いられる。互いの身分を知らず恋におちた伊賀・甲賀の後継者、朧(おぼろ)と弦之介(げんのすけ)は、両家を率いる者として一族の命運をかけ対峙することに。哀しき宿命を背負った忍たちの、壮絶な闘いが始まろうとしていた……。
■キャスト・スタッフ
仲間由紀恵/オダギリジョー/黒谷友香/沢尻エリカ/椎名桔平
監督:下山 天
(C)2005 「忍-SHINOBI」パートナーズ
■配信期間2015年12月9日~2015年12月20日
(GYAO!映像情報から転記)
陽炎がやっぱり気持ち悪い。くノ一というより、調教された遊女みたい。恋人よりも、侍女の身分も関係なく蛍火との友情を大切にする朧の人物像が最高に良く描かれていた。原作・アニメよりずっといい。彼女こそ清らかさを絵に描いたような、賢くて理性も行動力もある人間の理想像。