街中を走っていると、 EcoCar (エコカー)をほんとよく見かけるようになりました。
直近の情報だと、新車販売台数(乗用車)の約25%がHV(Hybrid Vehicle)とEV(Electric Vehicle)だそうです(JAPA日本自動車部品協会 統計資料 5月データから算出)。
エコカーの魅力ってなんでしょう?
燃費がいいから?
環境に優しいから?
取得時に減税や補助金があるから?
メーカのラインナップもいろいろあります。
優れた燃費を謳い、HVまたはEVしか存在しないモデル。
ガソリン専用とHVの両方を揃えたモデル。
クリーンディーゼルを採用したモデル。
などなど。。。
このように幅広い選択肢の中からエコカーを選ぶ魅力というのは、やはり、減税や補助金によるイニシャル費用の抑制と、低燃費によるランニング費用の低減ではないかと思います。
もちろん昨今の地球環境を案じて選ぶ方もいらっしゃるでしょう。
さらに費用対効果が気になると、税金やメンテナンスまで含めた経費を購入価格差に加味し、実燃費と燃料単価で算出した効果額で回収年数を計算する方や…
環境負荷が気になると、排気ガスだけではなくLCA(ライフサイクルアセスメント)で環境影響を評価する方も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。。。
トヨタ自動車WEBサイトの環境マネジメント(2001年度版)に、HV車と従来車の環境負荷物質のLCA評価(指数評価)がありました。
それを見ると、走行においてはHV車が優位ですが、材料製造や車両製造においては従来車の方が環境負荷が少ない物質もあるんですね。
一方、LIME(Life cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling:日本版被害算定型影響評価手法)では興味深い結果が得られているようです。
こちらは一般財団法人 日本自動車研究所(JARI)のレポートですが、GV(ガソリン)、DV(ディーゼル)、HV(ハイブリッド)、EV(電気)の4車種の分析結果が記述されています。
ライフサイクル外部コストでは「HVやEVは,製造段階の環境負荷が大きいため、最初は劣勢であるが、走行距離が2~3万kmを超えると、GVやDVよりも優位になる。」ものの、内部コストを含めたトータルライフサイクルコストでは、「どの車もそれほど変わらないが、EVだけはとても高い数値を示している。これは、EVの内部コストが高いことが大きく影響していると考えられる。さらに将来、地球温暖化の被害が顕著になれば、外部コストも高騰し、評価に影響してくると考えられる。」という内容です。
環境影響総合評価手法では、製造コスト、使用コスト、廃棄コスト、環境負荷による潜在被害コストの総合計で、GV、DV、HVが横並び、EVが最も高額というのですから少々驚きです。
(トヨタ自動車の環境マネジメント報告も、一般財団法人 日本自動車研究所のレポートも、ともに古いデータなので、現在の情報との整合性についてはご容赦ください。)
さて、そういう僕も新しく車を選択しなければならない時期がやってきました。
14年もののマイカーは、自動車税も自動車重量税も割増となり、燃費も10km/Lを切っていてガソリン代も馬鹿になりません。
大阪市内に住んでいたころは車の必要性を感じなかったのですが、結城の地では車は生活必需品です。
次回車検が来年早々に迫っているので、納期を考えるとそろそろ決断しなくては。。。
コメント