約1,000段の石段を登っていきます。。。
ここは、栃木県太平山(おおひらさん)県立自然公園。
太平山神社に向かうこの表参道は“あじさい坂”と呼ばれ、6月中旬から7月上旬にかけて石段両側に色とりどりのあじさいが咲き揃います。
僕が歩いたのは先週の日曜日、朝9時過ぎ…
ウォーキングしている人々を多く見かけました。
それにしても、山路には草木の匂い、土の匂い、自然の香りが満ち溢れていてます。
太平山の高さは約345mで、大きな山ではありません。
長い表参道を登り詰めるとようやく勅使門が見えてきました。
この門をくぐり抜けると太平山神社です。
古(いにしえ)より太平山の頂に建つこの神社は、827年、入唐八家(にっとうはっけ)の一人、円仁(えんにん:慈覚大師)が創建したと言われています。
ちなみに、入唐八家とは平安初期に唐に渡って密教経典を伝えた八人の僧で、最澄・空海・常暁(じょうぎょう)・円行・円仁・慧運(えうん)・円珍・宗叡(しゅうえい)。
中央の本殿には、日の神である「天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)」、食物・穀物を司る女神である「豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)」、稲穂が豊かに実る農業の神であり、天照皇大御神の孫でもある「瓊瓊杵命(ににぎのみこと)」が祀られています。
本殿の他にもたくさんの境内社がありました。
交通安全、子授、安産、豊作、縁結び、商売繁盛、学問成就、芸能上達などたくさんの神様が祀られているそうです。
太平山神社傍の茶屋から眺めた栃木市内(北東方向)。
太平山神社の神門。
1,723年(享保8年)に徳川吉宗公(八代将軍)によって建築された「随神門(ずいしんもん)」で、中には仁王像が配されていて神域に邪悪なものが入り来るのを防いでます。
かの有名な「謙信平(けんしんだいら)」から眺めた関東平野です。
戦国時代の1,568年(永祿11年)、小田原の北条氏康と和議を結んだあと太平山に登った越後の上杉謙信は、山頂からの景色に目を奪われ関東平野の広さに驚いたという故事から「謙信平」の地名が生まれました。
澄みきった晴天の日には、はるか富士山を遠望することができるそうです。
結城から約22km離れた栃木市街地の西方に、こんな風光明媚な名所があるなんて…
空気が澄んだ冬の季節にまた来ようかな。。。
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