一見、個別包装のお菓子のようですが、またまた石鹸のお話です。
サァーサァーお立会い、御用とお急ぎで無い方はゆっくりと聞いておいで、見ておいで・・・ おっとこれは筑波山麓の“がまの油売り”口上でした。今回はがまの油ではなく、“馬の油”です。
女性の方はコスメティックでご存知だと思いますが、馬の油は皮膚に対する幅広い効能があるそうです。私は「うまゆ」と読んでしまいましたが、「ばあゆ」と読むんですね。。。人前で言わなくてよかった。
馬油は人間の皮脂に近い成分であり、皮膚への浸透力が高いのが特徴です。馬油を原料に使った石鹸、シャンプー、化粧品といろいろあるのですね。皮脂に近い成分と言われれば、調べてみたくなるのが性分です。ネットでいろいろと調べてみますと、それぞれの構成比は下表のようになります。
皮脂の構成比と馬油の構成比は、各々別々のサイトに記載がありました。したがって同じベース(質量もしくは容積)と仮定しての比較になります。
どうやら馬油は、皮脂と比べてほとんどが脂肪酸で構成されているようです。
・オレイン酸は、代表的な保湿成分とのことで、不足すると肌荒れの原因の1つとなるらしい。ちなみに体内では活性酸素と結びついて過酸化脂質をつくりにくいため、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防・改善する効果があるとのこと。
・パルミトレイン酸は、皮膚の再生に重要な役割を果たしているらしい。化粧品に使われる場合は、皮膚の老化防止効果が期待されている。
・リノール酸やリノレン酸については、リノール酸が減少すると皮膚バリアが壊れやすくなり、リノレン酸は皮膚の再生効果があるらしい。
このようなことから、経皮の場合には肌の状態改善等に効能があるとして使われてきているのですね。
さて、その馬油素地100%の石鹸が写真の石鹸です。人の皮脂にもっとも近いとされる油脂(馬油)を使い、香料や防腐剤が無添加の安心、安全を目指した石鹸です。製造工程ではバッチごとに試食して品質チェックをしているらしいですよ。
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