Accuphase E-350 …
スピーカーとレコードプレーヤーが届きました。
ともにDENONの製品で型式がSC-CX303とDP-500M。親父から譲り受けたものです。
以前使っていたD-77Xが故障してから久しく、オーディオシステムで音楽を聴きたくなったときはもっぱらヘッドホンでの鑑賞でした。
スピーカーが欲しいと思っていても、所有欲が優先するのはどうしてもカメラやレンズの方で、なかば諦めていたところでした。
SC-CX303はブックシェルフ型のスピーカーなので、床にそのまま置くわけにはいきません。
スピーカースタンドがどうしても必要で、使っていなかったパソコンパーツをすべて売りに出して資金を調達し、タオックのEST-60HL を揃えました。
天板とスピーカーとは、オヤイデの高剛性ステンレススパイクとスタビライザーで4点支持に。
4点のうちガタが生じる箇所には、紙(コピー用紙)を小さく切ってスタビライザーの下に数枚重ね、隙間をなくして安定させました。
プリメインアンプE-350とSC-CX303はバランス接続にしました。
レコードプレーヤーDP-500Mの接続には、アンプE-350側にオプションの“アナログ・ディスク入力ボードAD-30”が必要でした。
残念ながらレコード再生はまたの機会まで我慢をすることにしました。
システムを稼働し始めてから3週間が経とうとしています。
その間、クラシック、ロック、ポップスなどのジャンルをいろいろ再生しました。
改めて思うことは、アキュフェーズE-350は、ソースに特有の色づけをすることなく本当にきれいな音を奏でてくれます。
高域が強調されることも、低域がブーストされることもありません。
素直で自然でバランスの整った、不純な成分を取り除いたようなピュアな音のように感じます。
音量を上げても中高域は破綻せず、一つひとつの音がはっきりと聴こえます。
一方音量を下げても音の質感が埋もれることはありません。
DENONのSC-CX303は、中低域がしっかりと再生されるスピーカーではないでしょうか。
低域についてはブーミーという評判もあるようですが、しっかりとしたエネルギー感のある低音が出ています。
スピーカーというものは、機種固有の性質をもっていますが、それを駆動するアンプによって音色は異なることからも、SC-CX303とE-350の相性はとても良いのではないかと思います。
高域は澄み渡るような音とまではいきませんが、弦楽器の高音域のフォルテシモも解像感を維持しています。
オーディオシステムによる音楽再生は、それを鑑賞する人の感覚に委ねられ、およそ自己満足の世界だと思っています。
その人に財力さえあれば、どんなオーディオシステムも、再生環境も実現可能です。
プリアンプはC-3800、パワーアンプはM-6000をペアで、CDプレーヤーはトランスポートとD/Aコンバーターがセパレートのタイプを、スピーカーはソナス・ファベールSTRADIVARI Homageにしようか、電源は、ケーブルは…
菅野沖彦氏のレコード演奏家訪問にみるようなオーディオファイルの方々がよい例ですが、間違ってはいけないのは、そこには芸術鑑賞論としての音響美学に対するあくなき探究心が存在しているということです。
僕のような一般人には、日常の生活空間とオーディオシステムは共存せざるを得ず、様々な制約を受け、そして妥協も強いられます。
それでも、限られた予算内で実現した自分のためのシステムが、最大限の能力を発揮して好みの音を奏でてくれるよう、そこに情熱を注ぎます。
現在もチューニングが進行形です。
余談ですが、スピーカー上部に田所合金所のTGメタル(FC-02:純鉛)を、オーディオスパイダーシート(ASP-001)を介して2個載せたところで、自分好みの音質に激変しました。
スピーカーとスタンド天板との間のスパイク、スタンド底板と床との間のスパイク、それぞれの点接触の確実性が増したのか、スピーカーキャビネットの整振がちょうど好みの具合になったのか、推測の域を出ませんが目から鱗の変化でした。
僕にとっての音楽鑑賞は心が安らぐ行為でもあり、いい音に包まれたときに至福のひとときを実感するのです…♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪
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