城を遠くから眺めたり近くから見上げたりしていると、そのシーン、その一駒によって受けるイメージは様々です。
和の建築美を感じるシチュエーション、漆黒にただよう妖気のようなもの、圧倒的な存在感…
それは、一国の主としての威厳、権力を握る者のステータス、そして国防としての要塞に、城そのものの存在意義があるからなのでしょう。
Lumix LX3を片手に、岡山城と後楽園を散策してきました。前回の続きです。
1,597年(慶長2年)に落成した宇喜多秀家の築いた天守閣は、二階建ての建物を大中小の三つに重ねた3層6階の構造で、外壁の下見板(したみいた)が黒塗りであったことから“烏城(うじょう)”と呼ばれました。
ちなみに同じ漆黒の城で現存天守の松本城は、烏城(からすじょう)と呼ばれています。
本来の天守閣は1,945年(昭和20年)の戦災で焼失しており、現在のものは1,966年(昭和41年)に鉄筋コンクリートで復元・再建されたものです。
礎石は元の配置のまま、違う場所に保存されていました。
後楽園の茶畑。丸刈りの列がきれいに伸びています。
江戸時代には、ここで作った葉茶は、藩主がふだんに飲むお茶として使われたそうな。
“花交(かこう)の滝”と“花交の池”。
築庭当時は山桜などの入り交じった景色で、池辺には花交(かこう)という名の建物があったことから、池や滝にはその名が残ったそうです。
園内の曲水(きょくすい)の水は、この池から旭川に戻っていきます。
異国情緒豊かな樹として、当時は珍重されていた蘇鉄畑。
特別名勝“後楽園”と岡山城。
世界的にも有名な文化財なので、外人さんも多く見かけました。
鮮やかな緑に彩られた庭園に癒されましたが、これから先、巡ってくる秋、冬には、紅、白の彩に目を奪われるんでしょうね。。。
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