一子相伝の拳法活劇、“蒼天の拳”がここに完結しました。円錐角膜を患いながらも、ここまで描き終えた原哲夫さんに敬意を表します。
週刊少年ジャンプに連載された“北斗の拳”が、ちょうど学生の頃でした。毎週毎週次の展開が楽しみで、ジャンプの発売日が待ち遠しかったことを覚えています。1,983年41号から1988年35号に連載され、単行本は全27巻まで刊行されました。
それから13年が経った2,001年10月、コンビニの雑誌コーナーで“蒼天の拳① 原哲夫”の背表紙を見つけたときには、ほんとうに驚きました。北斗の拳は全27巻で閉幕…まさか続編が執筆されていたとは夢にも思っていませんでしたので。(正確には続編ではなく、時代背景が遡る展開になります)。
“蒼天の拳”の主役“霞 拳志朗”の振舞いは、豪快・豪放に尽きますね。北斗の拳の“ケンシロウ”は無口なキャラクターだったので、それとは対象的です。読んでいる方も爽快な気分になります。劇画であり、練りこまれたストーリーと緻密な描写はひとつの芸術作品としての価値を感じます。拳法のアクション映画が好きな人なら、間違いなく楽しめる作品ですよ。
さてこのシリーズ、スターウォーズのようにエピソードに分かれるようです。ネットで調べてみると、とあるサイトには次のように分類されていました。
①北斗の拳 エピソード1…北斗神拳創始編
②北斗の拳 エピソード2…日本伝来編
③北斗の拳 エピソード3…魔都上海編(蒼天の拳)
④北斗の拳 エピソード4…世紀末救世主伝説編(北斗の拳)
⑤北斗の拳 エピソード5…新世紀創造編(北斗の拳2)
⑥北斗の拳 エピソード6…七星覇拳伝編(FC北斗の拳4)
原哲夫さんのコミックは④と③ですから、①②⑤⑥は実在するのでしょうか???
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