詩的ワルツ集/E-350で聴くグラナドス

極めて静かな背景に響くギターの弦の音。“静けさや岩にしみいる蝉の声”という芭蕉の俳句がありますが、その風景をイメージできるくらいの静けさを感じました。

昨日、福田進一ギターの“詩的ワルツ集/グラナドス”の返却を今日に控え、風呂上りのパジャマ姿で就寝前に聴きました。E-350と、今回はHD650の組み合わせです。以前のアンプに比べて格段に音の背景が静かなのです。アキュフェーズのオーディオ機器は、とにかくSN比が優れていて静かだ…という評価が多いのですが、まさしくそれを体感しました。

夜なので周囲環境自体が静穏ですが、ギター演奏の無音のインターバルのときに、生理的(無響室性)耳鳴りが気になるのです。思わずヘッドホンを外して環境音で無い事を確かめました(笑)。仕事がら無響室に入ったこともありますが、生理的(無響室性)耳鳴りというのは、防音室や無響室などに入った時や静かな時などに「シーン」「コー」「シャー」などの耳鳴りが聞こえることで、聴覚の異常ではありません。それだけ聴感上の静寂さが秀でているのだと思います。

E-350は音量を上げても下げても音質が変わりません。スピーカーでもヘッドホンでも、アキュフェーズの清澄感のあるきれいな音質は、音量を変化させてもそのままです。可変抵抗体を使用しない独自のボリュームコントロールAAVA-Ⅱ方式の効果なのでしょうね。

何かで読んだことがあります。アキュフェーズ色とは特別な色づけをしているのではなく、ソースの音をピュアに再生することが特色だと。そのことは、オーディオ誌などが試聴用機器のリファレンスとして用いていることからもわかります。反面、あまり色が感じられないからという理由でアキュフェーズを選ばない人もいるようです。ピュアに、かつ滑らかで清澄性を感じさせるきれいな音質 というのがアキュフェーズの色であるように私は思います。

エンリケ・グラナドス・イ・カンピニャ (Enrique Granados y Campiña)は、スペイン カタルーニャ出身の作曲家・ピアニストです(1867年7月~1916年3月)。

それにしてもカタルーニャからは多彩な音楽家が多く輩出されており、そして数々の名曲が生まれています。このグラナドスも同郷のアルベニスも、親父のセゴビアのLPで私が子供の頃から聴いていました。民族性豊かで甘美なメロディは、ショパン、シューマンなどのロマン派と通じる音楽性があります。もともとはピアノ作品ですが、編曲されたギターの音色はその曲の叙情性をより一層高めるように思います。

それでは、グラナドスの“詩的なワルツ集/Valses poeticos”を、ギター編とピアノ編でYouTubeから紹介しますね。ピアノ編は、No.1 Melodiosoのみです。ギターリストは現代最高奏者のJohn Williamsです。


関連記事

  1. HD650/ゼンハイザー

    2010-11-08

  2. HD650リケーブル(RHC-2.5HS-S-TripleC-FM)…

    2018-08-09

  3. 音楽三昧/Accuphase E-350と…

    2014-10-04

  4. 暗闇のコンサート

    2010-10-01

コメントをお待ちしています。

コメント

ABOUT

趣味や関心があることを題材に、体験談や感想などをエッセイ風に書いています。どうぞよろしくお願いいたします。m(._.)m

最近のコメント

  1. こんにちは。お便りたいへんありがとうございます!!! 水谷さんのコメントでおよそ10年前の記憶が蘇ってきました。あのときの岐阜城からの眺めは格別でした。 昭和26年の写真はとても貴重な画ですね。非常事態宣言も解除されたようですので、暑さにお気をつけて是非楽しんでいらしてくださいませ。

    • RiKKiE
    • 2020-05-14
  2. 岐阜城の記事を興味深く読みました。写真が明確で、内容が良く分かります。信長や秀吉の歴史的痕跡が多くあるのには驚愕です。岐阜城の天守閣からの眺望は、はるかかなたまで眺望でき、戦国時代ここから恐らく信長も天下統一を志したのでしょう。今度、女神像を観に行きたいと計画しています。数年前、この前で撮った写真が見つかりました。昭和26年頃撮ったもので、この写真を持って行きたいと思います。じっくり今昔の相違を確認したいと思います。

    • 水谷 成美
    • 2020-05-14
  3. お便り有難うございます。返信が遅くなり申し訳ありませんでした。 実を申しますと半年ほど前にHD660Sを購入しました。ある理由でHD650を分解したときにリード線を断ち切ってしまいまして。 銘機HD650の音質を本当に上回るのか疑心暗鬼でしたが、クラシック音楽の心地よい自然な高音の再現性は◎でした。 おっしゃるとおりアンプの選定には予算との兼ね合いで悩みました。いまでは、電源やケーブル類のアクセサリーも導入して、自分好みの音質になんとか仕上げることができました。 ヘッドホンによる音楽リスニングは、再生音質の良し悪しが一聴瞭然?なのでいろいろ試行錯誤しましたが、最近はもっぱら音楽鑑賞を楽しんでおります(^_^)。

    • RiKKiE
    • 2019-06-04
  4. 小生も万能機HD598を最初に買ってオールマイティ機によくある「どのジャンルもそこそこな性能」に 我慢できず3ヶ月でHD650に買い替えしました。 インピーダンスが300Ωと高いのでHPAを選びますねぇ~。Audio・gdのC2cという中華製H PAが相性よく、手放せません。

    • 杉ちゃん
    • 2019-05-29
  5. NHK交響楽団はあまり聴かないのですが、ドゥダメル氏の招聘が叶えばいいですね。篠崎史紀さんの演奏は聴いたことがありません。ごめんなさい。

    • RiKKiE
    • 2018-09-16
ページ上部へ戻る