2,003年3月、僕が初めて買ったデジカメです。
それまでは、写真はフィルムカメラで撮影していました。
フィルムカメラといっても、一般的な35mmレンズシャッターカメラで、イベント時にパシャパシャAF撮影していた程度でした。
デジタルカメラがいよいよ普及してくると、これを機に入門してみようという気持ちと、時流に乗り遅れまいという動機で購入を決意しましたw
2,002~2,003年のデジタルカメラといえば、中高級機種では有効300~500万画素CCDを搭載する製品が市場を賑わしていました。
オリンパスのCAMEDIA C-5050ZOOM、ソニーのDSC-F717が憧れでしたが、当時はともに10万円以上のハイエンド機でした。
懐(ふところ)と相談し、実勢5~6万円程度でオリンパスC-720 Ultra Zoomが有力候補に挙がりました。
ネットを徘徊していて、そろそろ決めようかと思っていた矢先、目に飛び込んできたのが富士フィルムのFinePix 6900Zでした。
某カメラ専門店で確か6万数千円だったかなぁ…
その精悍な外観はただ者ではないと感じてよく調べてみると、2,001年6月に発売された製品で、メーカー希望小売価格(税別)が135,000円もする当時のハイエンド機だったのです。
発売してから2年近く経っていたこともあって、破格の安値で販売されていました。
まず質感に惚れました。
マグネシウムのメタリックボディは軽量で高品位、レンズ鏡胴はアルミ合金削出しです。
数年ぶりに触ってみたのですが、現在のK-7と比べて異常なほどの軽さに驚きましたw
単純比較ですが、FinePix 6900Zの本体質量は約450g、K-7(シグマMACRO50mmF2.8EX DG)が約1,070gなので然りです。
僕は、このFinePix 6900Zを使って、主に家族を被写体に撮影していました。
特に気に入っていたのが、肌の発色です。
画質や色合いは使う人の嗜好ですが、明るく健康的な色合いは、個人的にはきれいだと思いました。
ホールド感も上々で、鏡胴部分に手を添えてL字型のグリップ部を掴むと、コンパクトながらもしっかりと保持することができます。
操作ボタン類は、数えてみると21個有りました。
デジカメ初心者だった僕は、当初狼狽(うろた)えましたが、慣れてくると、操作性をとても考慮してボタン類を配置してあることに気付きました。
一方、使っているうちに不満点もでてきました。
(接眼式)ファインダーは、光学ではなく液晶ファインダーなのですが、ピントを合わせにくい、あるいは合っているかどうかがよくわからないと感じたことが度々ありました。
ファインダーの大きさや液晶の解像度が原因ではないかと思うのですが、そういうときは背面の液晶モニタを使っていました。
そんなこんなしながらも、k-7を2,009年9月に購入するまで、このFinePix 6900Zを約6年半の間使い続けました。
10年の歳月は、FinePix 6900Zの技術、仕様を容赦なく陳腐化しましたが、外観に漂うオーラは当時のまま健在…のように思いますw
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