昨年末にLUXMAN L-550Xと久方ぶりに対面しましたが、もう一つ違うモデルも引っ張り出してきました。
TC-K777ESⅡ、1,985年(昭和60年)に発売されたSONYのステレオカセットデッキです。
この機種の原型は1,980年(昭和55年)に発売されたTC-K777で、その後1,982年(昭和57年)にドルビーNR-Cタイプの採用と共にグレードアップされてTC-K777ESとなりました。そして、そのデザインと機能はほぼそのままで音質と性能の向上が図られ、内部が一新されてESⅡにバージョンアップしたのです。
テープの音質を可能な限りソースの音質に近づけたい、テープの能力を最大限に発揮させたい。。。そんな思いから、録音レベルやバイアス調整をマニュアルで操作できる本機に憧れていました。
Nakamichiのカセットデッキも憧れの存在だったのですが、価格が更に高かったような記憶があります。オーディオ懐古録で当時のオーディオ機器を眺めていると、懐かしさがこみ上げてきます。
レンタルした洋楽のポップスLPを、確かクロームテープ(TYPEⅡ)に録音したときの話です。レベルとバイアスの調整を施した自称完璧な録音テープを、知人のカーステレオに自慢げに持ち込みました。
そのカーステには10バンドくらいのイコライザが付いていたのですが、イコライザなんか通さずともこのテープなら最上の音質を再生できるはず。。。と豪語して臨んだものの何か物足りません。知人が設定したイコライザを通した音の方がいい音がするのです。
その頃は、余計なものを間に通さない方が音質は良いはずという信念でいたものですから、それを見事に覆されました。
知人曰く「そんな高いデッキ使って録音しても、あまり意味ないよね」。。。いくら優秀な録音テープでも、周波数特性を車内という閉空間に最適化(あるいは自分好みに創作)した方がさらに良い訳ですから。今となっては笑い話ですが、当時は悔しい思いをしました。
さて、懐かしいカセットテープでも聴いてみよう…と思い立ったのですが、再生ボタンを押してもうんともすんとも言いません。普通ならガシャッという音がしてヘッド部が上がるのですが。。。巻き戻しや早送りなどは正常です。
長い間使わなかったので、やはり不具合が発生しているようです。
昭和カセットデッキ研究所さんやジャンクオーディオ研究室さんのように、ご自身でオーバーホールされる達人もいらっしゃいますが、当方にはちょっと無理難題です。
いろいろ目を通してみると、ソニータイマーという都市伝説にある“グリスの固着”が原因なのでしょうか。。。ただ、現在2,011年ですからソニータイマーというには酷ですね。
(↑余計なお世話だと思いますが、純A級アンプの上にモノを置いてはいけません(笑))
以下、参考までに取扱説明書からTC-K777ESⅡの解説を転記しておきます。
カセットデッキの基本的な技術は、ほぼ完成されているといえますが、オーディオ製品としてデザイン、機能などが多様化して、音質重視という面では十分とはいえない面もあります。とくに音質についは数値で表せない部分が多く、同じ部品でも使い方によって音質は大幅に変わってしまいます。
このようなことから、本機はCD(コンパクトディスク)からの音楽信号の録音、再生による聴感での音質評価を中心に、各ブロックのレイアウト、アンプの回路方式、使用する部品など細部にわたり、徹底したシンプル&ストレートの設計思想のもとに完成されました。
メカニズムについて
本機に搭載されている120D4型メカデッキは、1,979年に777シリーズ専用メカデッキとして開発された120D型に改良を重ねたものです。
このメカデッキは、キャプスタン用とリール用のモーターを持つ2モーター方式でいずれも定評のあるリニアトルクBSLモーターです。キャプスタン駆動はクォーツロックサーボによるダイレクトドライブのクローズドループ方式で、安定したテープ走行特性を得ています。また、この120D4型ではリール用のモーターにもサーボ方式を採用し、巻取りトルクの安定度を向上させています。
ヘッドベースピンチローラー、ブレーキは3個のプランジャーが駆動しており、早い動作と、可動部分を確実に固定することを可能にしています。
オーディオアンプ部について
オーディオアンプ部は、録音系、再生系、安定化電源などが1枚のプリント基板に、ブロックごとに左右対称のツインモノ構造で配置されています。また、キャリブレーション回路やメーター回路などは、独立したプリント基板にまとめられており、付属回路からの干渉を減らしています。
本機では、新しく開発したドルビーICを使用しています。このICは、左右チャンネル対称の高耐圧型で、NR-Cタイプのスペクトラルスキューイング回路を、従来のLC型からCRのアクティブ方式にするなど、ドルビーNRの音質向上を図っています。また、NR OFFのときは、IC内部でNR回路が切り離され、大型パッケージの高性能オーディオオペアンプとして動作し、実質的にストレートとなります。
電源部とオーディオ部品
セット全体を動作させるための電力を各部に供給する電源部は、音質的に重要な部分です。本機では、従来にも増して電源部を強化するため、リアパネルに2個のトランスを配置しました。全部で5系統の電源は、用途別に十分な余裕を持って各ブロックに供給させています。
各部に使われているオーディオ用の部品は、LC-OFC巻線のアモルファスヘッドを始めとして、抵抗、コンデンサ、線材に至るまで聴感によるテストを行って選び出されたものです。
キャリブレーションについて
本機のキャリブレーションは、基準レベル(メーターのOVU)より約10dB低いレベルで行い、レベル調整は、400Hz、バイアス調整は、400Hzと8kHzのミックス信号を使っています。これらの回路は、キャリブレーションOFFの状態ですべてミューティングされ、録音、再生の回路への干渉をなくしています。
各種の機能がオート化されたカセットデッキが多い中で本機は徹底したマニュアル操作のデッキといえます。
これは、技術的な面で音質重視の一つである、シンプル&ストレートの思想とともに、カセットデッキの音質は、使用するテープはもちろん、録音レベルやバイアスの調整で微妙に変化することから、カセットデッキは“聴く人が良い音と感じる使い方が最良の使い方”という考えに基づいているからです。
せっかくのデッキ、動かなくて残念です。存在感のあるモノなのでそれだけでもいいのですが、やっぱり当時の再生音を再現してくれたらいいですねぇ~!
コメントいただき有難うございます m(._.)m
そうなんです。当時録音したテープだけはたくさん残っているのです。
ソニーもしくは専門店で修理してくれる可能性もありそうなので、それまで保管しておこうと思ってます。
当時の再生音との再会、そのときがきたらまた報告しますね。
TC-K777ESの仕様をざっと検索してみましたら、キャプスタンモータはダイレクトドライブのようですね。
実は私も同様な仕様のデッキ(http://audio-heritage.jp/AUREX/player/pc-x55ad.html)を使っていたことがありまして、もしかするとそれと同じなのかなぁ~?と思いまして。
Aurexのデッキの場合、電源投入でキャプスタンモータが常に回転します。だからテープをPLAYしていなくてもモータ軸受けの磨耗が半端ではありませんでした。自分でモータを分解して、アーマチュアの補修をやってなんとかきりぬけたのですが、半年後にまたまた同様の症状。もう、そこであきらめたのですが、大事に保管してればよかったかなぁ~?って思っているところです。
ダイレクトドライブ系モータ搭載機の場合、電源投入でモータが回転するかどうかが「長持ち」するかどうかの要因となるようです。
他にもVICTORのオートバイアス・オートアジマス機でも同様の事態に遭遇しました。
でも、やっぱり、当時の高級機(?)っていいものですよね!
Kaoaruさん、こんばんわ!調べていただいて恐縮です。
Aurexいいですね。1,980年代前半、このころはメーカも機種も豊富にあって選択に困るほど選り取り見取りでした。
そう言えば777ESⅡ現役時代、カバー外してヘッドを掃除するときに、キャプスタンは録・再生ボタン押さなくても常に回転していたことを思い出しました。
777ESⅡはまた倉庫(と言っても押入れですが)入りしてしまったのですが、撮影時にキャプスタンモーターの動作まで目が届いていませんでした(お恥ずかしい)。次回是非確認してみますね!
こんにちは、私も30年ぶりにオーディオ熱が噴火しまして3年前から昔のオーディオ機器1970~1990年の物をオークションで揃えて聴いています、ソニーのTCーK75を昨年の暮れにプチジャンクを入手しました(昔使ってたので今一度聴きたくヤフオクにて)TCーK777初期型も手に入れたいですね。ところで修理は出来ましたか?私も調節を岡山の株式会社ネットメイトと言う所に依頼するつもりです、此処はソニーカセットデッキ修理でググってて見つけました。元ソニーの技術部に勤務してた方が起こした会社の様です。未だ修理をしていないのでしたら、その会社のアドレス教えますよ。
yoshiさん、こんにちは。
777ESⅡはまだ押し入れにしまったままなんです。
お話の件、refurbish_audioさんですね。
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/aboutme?userID=refurbish_audio
yoshiさんのコメントをキーワードで私も検索してみました^^
777ESⅡのほかにも、L550Xやレコードプレーヤーもいずれオーバーホールして復活させたいなぁと思っています。
古き良きアナログの音をもう一度再現させてみたいですね。
今晩は、そうです、ここです。私も色々修理してくれる所を見ていましたが、他の所は中々修理金額が高いですね、この会社の方とメールのやり取りでかなり良心的だな、と想いました、今私が所有しているTCーk75の症状で金額を出してもらいましたが、調整とメカ分解、ベルト類の交換等で他の修理の見積もり金額よりはるかに安く又修理が完了して手元に帰り動作確認などチェクをしてから修理金額を払って下さいとの事でした。貴方様も感じている事だと思いますが、古き良き時代の物は今のオーディオ機器は良いですね、私も今のオーディオ機器にはあまり魅力を感じません。今の私のスピーカーはヤマハNS-690の初期型ですが、今でもいい音を出してくれています。
refurbish_audioさんはとても良心的なんですね。
貴重な情報ほんとうにありがとうございました。
NS-690といえば1,970年代前半のスピーカなので、とても大切に使われているのですね。
私も当時買ったオーディオ機器にはとても愛着があって、たとえ今動かなくても手放すことができなくて。
もう少し時間に余裕ができたら再び音楽鑑賞に耽りたいと思ってます。
今晩は~寒いですね、日本海側の方は雪で大変な想いされてますね、私のNS-690は3年前にヤクオフにて入手しました、内部の状態が良かったのでエンクロジャーをサンダー掛けしニスで仕上げてとても37年前のスピーカーには見えません・・・知り合いが売って欲しいと言うてます、TC=K777の音は非常にシャープで、メタルテープに録音すればCDと遜色ない音が出ると思います、私が32年前にTCーK75を買ってそれから少ししてTCーK777を店頭で聴きましたがとても手が出ない金額だった事を思い出しました。
こんばんは!!!
ご自分でレストアされたなんてとても素敵ですね。
私自身、今でも記憶に残っているのが、大阪心斎橋のソニータワーで試聴ルームで、確かAPM-8の四角い平面スピーカーだったでしょうか。当時では超弩級スピーカーだったように覚えてます。
週末になるとよく音楽鑑賞に出かけてました。
>>TC=K777の音は非常にシャープで、メタルテープに録音すればCDと遜色ない音が出ると思います
そうですよね!
TC=K777現役時にLPから録音したメタルテープを今でも保管してあります。
おそらく劣化は避けられないとは思いますが、TC=K777復活まで楽しみに温存しておきますね。
今晩は~今夜は冷え込んでますね そうです自分でレストアしたので愛着があります。 ソニーのAPM-8ですか全ユ二ットが平面の物で確かに金額もかなり高かった記憶があります。 今思えばオーディオ黄金期は楽しかったですね、オーディオ誌も毎号買い・・オーディオ店にも行くのが楽しかったです。 今はどんなスピーカーで楽しんでおられるのですか?
又こんばんわ、今ソニーのAPM-8を検索して見たら何と1本100万もしてたのですね~ 1980年頃私もインフニティーの2.5RSと言うスピーカーに憧れましたがとても手が出なくてヤマハのNS-1000Mを買いましたが、中々思う様に鳴ってくれず(アンプも色々変えて見ましたが)飼い鳴らす事を断念した事でした。今は聴いて癒される音と音楽を聴いています。ギターでアールクルーのアコギは最高ですよ。
こんばんは!ほんとうに冷え込みますね。寒いというより痛い感覚の方が強い寒波です。
スピーカーは20年前のONKYO D-77Xですよ。
当時はこのクラスが1本5万円程度だったのですが、いま30cmウーハーの3wayはこの値段では買えないですね。というより、このようなモデルは見かけなくなりました。
最近は事情があってヘッドホンを使う機会が多くなりました。
スピーカーはどうしてもB&Wへの憧れがありまして、いつかは欲しいなぁと思っています。
分不相応な高価なグレードには到底手が出ませんが、CM-8クラスのできればピアノブラックがいいなぁと一人夢見ているんです(笑)
>ギターでアールクルーのアコギは最高ですよ。
いいですね!初めて聴きました。
私自身クラシックギターの音楽が大好きなので、アールクルーは新たな発見です。ありがとうございました。
早速YouTubeで物色して試聴してます!
今晩は、今朝が今年一番冷え込みました・・朝方寒さで眼が覚めました。 スピーカーはオンキョーのD-77Xをお使いですか・・高域が4。5K ヘルツまで伸びているのですね。 私のはNS-690にケンウッドのLS-11ESの(ツィーターのみ使用)でプラスツィーターで高域を伸ばしてます。 >いま30cmウーハーの3wayはこの値段では買えないですね。と言うより、このようなモデルは見かけなく りました。 そうですね、今やJBL位ですね、私は30年間位オーディオには浦島太郎状態でしたので今の機器を揃える前にオーディオ専門店に行きビックリ!!でした・・置いて有るのはトールボーイが殆んどで後は小型のブックシェルフがありましたが・・・店員さんに(あの~30センチ位の3ウェイは?)あぁ~もうJBLしか無いのでもう1階上にと案内されて色々視聴させて貰いましたが、4312D・・4318・・4428等で耳が満足出来るのは4428でしたがペアで約50万・・・手が出ないよぉ~ でヤフオクで探したのでした。 アールクルーお気に入りましたか・・良かったです、彼のCDは廃盤で手に入りにくいので私はヤフオクで入手して居ります。・・・・ お勧めは「ballads」・・「sudden Burst of Energy」・・「Dream come True」です。
「ballads」…いいですねぇ!
↓ここで試聴しました。
http://itunes.apple.com/jp/album/ballads/id16559692
ほんとに廃盤なのですね。
最近は過去の名盤を高音質CDで再リリースすることがあるので、アールクルーもHQCDなどで出して欲しいですね。
ヤマハと言えば思い出しました。
ベリリウムドームで一世風靡したNS-1000M。
このスピーカーにも強い憧れがありました。
現在30cmウーハー、ペアで実勢20万円をきっているのはこのスピーカーでしょうか。
http://www.ortofon.jp/product/speaker/index.html
ウーハー(アルミダイキャストフレーム):30cm×2本 / ミッドレンジ(アルミダイキャストフレーム):10cm×1 / ソフトドームツィーター(絹):25mm / 音圧:92dB 。
トールボーイぽいですが、見た目の構成に懐かしさを覚えます。
「ballads」いいでしょう!私はこのアルバムでは、10、11、12の3曲が好きな曲でラストの曲が何とも言えず、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。 ヤマハと言えば思い出しました。 ベリリュームドームで一世風靡したNS-1000M。 このスピーカーにも強い憧れがありました。 >実は私その当時鳴らしていました、このNS-1000Mで泥沼に入りアンプで苦労しました、サンスイAU907リミテッド・・からデンオンのセパレートアンプまで買い鳴らしましたが低音不足、及び分解能力で不満になり手放しました・・・・ねじ伏せる事は出来ず。 中高域の分解能力は素晴らしい物が有りましたが、音がきつく、バイオリンなんかはまるでノコギリを引いてるみたい・・・でした。 現在30cmウーハー、ペア実勢20万をきっているのはこのスピーカーでしょうか。
>ほう~オルトフォンですか、カートリッジは知ってましたがスピーカーも出しているですね、初めて知りました何かいい音が出そうな気がします・・ミッドレンジはコーンで ハイレンジはソフトドームですね・・それで高域も延びていますね。良さそうですね。
NS-1000Mを持っていらっしゃいましたか。
いろいろとたいへんな格闘をされたようですね。
サンスイですか~。懐かしいですね。
AU907リミテッドと聞いて思わずこのHPを見てしまいました。
http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/sansui07.htm
実は、私の最初のアンプはAU-D607でした。
この山水、もし生き残っていれば、今ならどんなアンプを出してくれているんでしょうね。。。
今晩は~・・・そうです過去には(30数年前はどっぷりとオーディオにはまってましたね)1000Mを買うときにJBL4311、パイオニアCS-955と迷いまして1000Mにした記憶が・・・パイオニアも、JBLも高くて手が出なかった様な・・・今私のアンプはサンスイですよ、AU-α707L EXTRAと言う奴です。サンスイが生き残っていたら・・・ほんと寂しい限りですね。
こんにちは、 拝見させていただきました。ひとこと。
>この機種の原型は1,980年(昭和55年)に発売されたTC-K777で、
確かに777ESの原型は、外観的には777ですが、その原型というべきモデルがTC-K75です。
(海外ではTC-K81) すでに 777にも採用されているマニュアルのキャリブレーション方式を
採用していました。 これを、設計者が(デザイナーではなく)自らデザインしたのが777になります。
http://www.bifrostec.co.jp/
こんにちは。コメントありがとうございます。
TC-K75は1,980年頃の機種なんですね。
私がオーディオに興味を抱いて日本橋に通い詰めていた学生の頃は既にTC-k777ESが店頭展示されていたのですが、TC-K75は当時の集大成機だったのですね。
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/tc-k75.html
“設計者が(デザイナーではなく)自らデザインしたのが777”…
これは貴重な情報です。たいへん参考になりました。
いろいろと記憶を辿っていったら、ここに着きました。
当時、高校生だった私はテクニクスのRS-B100をローン組んで購入しました(笑)。
最後までSONYのTC-K777ESと悩んだんですが、値段とdbxの有る無しで決めました。
RS-B100は三年くらい前まで所有していたのですが、良質なカセットテープ自体が入手困難となり、
粗大ゴミとして370円払って処分してしまいました。
今思えば、引き取り先を探すべきでしたね。私の高校生時代の音楽の主役でした。
こんにちは。お便りありがとうございます。
Technicsの「原器」RS-B100ですか。
当時のリファレンスデッキでグッドデザイン賞も受賞した才色兼備の高級機種なんですね。
私も当時のオーディオはローンを組まずしてリファレンスモデルを手に入れることはできませんでした(笑)
はじめまして。
もう大分経ってますが、
TC-K777ESⅡ・・・
復活しましたっけ。?
私も二台所有してますが、固着やらヘッド異常磨耗、変磨耗、BSLモーターのサーボ回路故障やらでひどい目に遭いましたが、まだ二台とも元気に動いてますよ。
ヘッドは二台ともK777用、RPS230-3602 型S&Fヘッドに換え、録再イコライザー回路の変更をしておりますが。
はじめまして、こんにちは!
実は、こちらのTC-K777ESⅡはお蔵入りの状態からいまだ変わっておりませんです。
2台も現役なんてアナログをとても愛聴されているご様子が目に浮かびます。
K777最終型のS&Fヘッドに換装されるなんてすばらしい。
LAより音質が良いという意見を見かけたりします。
復刻カセットテープ仕様でリリースされる新譜も出てきたり、カセットが再注目されつつありますね。
私は現在デジタル主流ですが、いつかはアナログを復活させて保管してあるLPやカセット再生などを楽しもうと思っています。
RPS-230-3602 S&Fヘッド、ご存知でしたか。確かに、最終型の偏摩耗対策品ですね。
このヘッドを搭載したことでESⅡならぬ・・・さしずめK777ES0.7と云ったところでしょうか。
S&Fに換えて聴き込んでいくと、こちらの方がイイような気がします。尤も、新品の3602A LAヘッドで聴いたのはもう25年も前の事なので、最早較べるべくもないのですが。
しかし・・・
これ等を新品で買って2年も経たないうちにヘッドの掃除をしようと覗きこんだら、ものの見事にすり減ってるのが判りましたね。光を当てると変な縞模様みたいに見えましたから。
で、修理に出してクレームを付けたところ・・・
一番新しい3602C(LAのコンビネーション型です。)に換えるとのことでした。
独立型ヘッドが売りなのに困りましたね。
うちにはこれ以外にK75もあって、(今も現役です。)RPS-203-3602 S&Fヘッドは摩耗などしていないことから、ソニーサービスに依頼して上述の物に換えてもらった次第です。
異常摩耗のクレームだから、修理費は無料でした。そして、同じ日に買ったシリアル1番違いのもう一台も。
そう、この二台は連番なんです。
二台持ってる人は結構いるだろうけど、
連番はちょっとないでしょうね。
追伸
お蔵入りのESⅡですけど、
ブログをみるとどーやらグリースの固着のようですが、ホルダーは開きますか。?
開かないようだと、ローラーが上がりっぱなしになってキャプスタンに当たったままの可能性があります。
こーなってしまうと、変形してしまって勢い修理代が高くなるようですね。
オクにSonyデッキの修理を出品されてる方にericpapaさんがいますが、この方は元ソニーの技術者様です。
777ESⅡの固着修理+各種調整+各測定なら、¥15,000位で出来るらしいですよ。
対応も物凄く丁寧ですし・・・
カセットデッキ(やレコードプレーヤー)は、録再生機器特有の摩耗、帯電、バイアス、イコライザ、針圧、カートリッジ、水平バランス等々まさにアナログ要素満載で、調整如何がそのまま音に反映されていましたし、そこに執着して拘ったりしていたのをコメントを拝見して懐かしく思い出しました。
修理の情報たいへんありがとうございます!
ホルダーは開くのですが、どうやらソレノイドプランジャーが作動しないようです。
やはりグリスですよね。
15,000円程度とはとても魅力的です。
長い期間使用していないので、電解コンデンサやベルト類も交換が必要かもしれません。
いずれにしてもその際は一度総合診断してもらうしかなさそうですね。
確かに・・・
アナログのオーディオは気難しいですね。
カートリッジの音など、僅か3℃気温が変わるだけで微妙な変化がありますし。
だが、しかし・・・
デジタル技術は果たして本当に音が良いのでしょうか。?
昔、うちのMicro BL-99Vで間違いなく聴こえていた微妙なニュアンスが、Sony CDP-553ESDでは聴こえず、愕然とした経験があります。
ハイビットだのハイサンプリングだのと云っても、階段状でサンプリング間の欠落は遺憾ともし難いものがあるようですな。
ただ、アナログではS/Nと回転ムラの問題がクリアーできず仕方無しにデジタルになったようなものですから。
アナログ→デジタルになって、技術の向上がなくなったと感じるのは私だけでしょうか。?
所詮、デジタルを究極まで突き詰めれば、それは究極のアナログそのものになると思うのですが。
追伸
オク出品者、ericpapa_99様によると、今現在は全国のサービス拠点からある程度の純正部品の調達が可能であるものの、流石に入手不可能な部品も出てくるようになってきたとの事です。
うちの777ESⅡもつごうで4回固着を起こしましたが、この出品者様に修理して頂きました。この機種は鉱物性のグリースを使っていて、必ずガチガチに固まってしまうそうで、特にホルダー部分は高級感重視でゆっくり開かせるためにわざと使っているとのことです。
永年修理をして、やっと探しだしたシリコン系のものを使うから、二度と固まらないと保証していただけましたよ。
そんな技術者様が、もう暫くすると治せなくなるかもしれない(純正部品での修理の事です。)などと云われてたことを付け足しておきます。
ここで直してもらってからと言うもの、新品の時より静かで物凄く調子が良いので、本当に直せなくなったら困るな~って思ってる次第ですね。
そうそう、ここの管理人さんはひょっとして大阪の方でしょうか。?
私も、中学生の頃はよく日本橋へ行きました。
ナニワっていう高級オーディオショップを御存知ないですか。?
14歳の頃、この店でよくJBLパラゴンや4350WX、オートグラフなんかを聴かせてもらった想い出がありますよ。
子供なのに嫌な顔ひとつせずに・・・
イイ時代でしたね。
追伸
オクの出品者、ericpapa_99様は兵庫県尼崎市在住です。
2号線の杭瀬の辺りで、尼崎工業高校の近くです。
私は東淀川区なので、クルマで25分・・・
本当に近くで、便利でしたよ。