L-550X/永遠の愛機

季刊ステレオサウンドNo.70 1984 SPRINGで“’84コンポーネンツ・オブ・ザ・イヤー”賞を受賞したLUXMANのL-550X(INTEGRATED AMPLIFIER)。

大掃除の際、保管してあったクローゼットの中から取り出してきました。

レコード再生に夢中だった当時、もっともっといい音で聴きたくてオーディオ熱も高まっていました。
定価265,000円。。。ちょっとやそっとで買える価格ではありません。ちょうどオーディオブームでもあったので、今では考えられないほどいろいろな国産品が市場に出回っていました。

どうせ買うなら後悔したくはない。。。クラシック音楽が主体で、MCカートリッジがそのまま使える、そしてコンポーネンツ・オブ・ザ・イヤーを受賞したという評価に背中を押され、出費に最後まで頭を悩まされましたが、ローンで購入に踏み切りました。

プリ・ヒーティング、MM,MCインピーダンス・セレクタ、フォノ・ストレート・スイッチ、リニア・イコライザ、高域と低域の独立型レベルコントロール、ライン・フェーズ・センサ…機能も画期的でした。

連続実行出力:50W+50W(8Ω, 両チャンネル同時動作, 20~20kHz)
消費電力:310W(電気用品取締法の規定による)
外形寸法:453(幅)×470(奥行)×174(高)mm
重量:20.0kg

L-550Xは、ラックスのデュオ・ベータ思想を窮極的に発展させた“Duoβcircuit/S”をイコライザ部、パワー部はもちろん、MCアンブ部にも搭載し、さらに純A級専用として設計することにより、例のない完成度を実現したプリメインアンプの最高峰モデルです。

Duoβcircuit/Sは、ラックス独自のNFB技術“デュオ・ベータ回路”を発展させたもので、アース基準のみによる増幅を実現した“一段増幅アンプ”が、その回路の中心になっています。L-550Xでは、アンプ本体のみならず、レギュレータやサーボ系の増幅部の基準電圧ポイントを厳密に固定化し、信号入力や電源変動などにより微小レベル変動に起因する音質劣化を排除して、さらなる音質向上を果たしています。また、イコライザ段は、プッシュブル一段差動増幅として、“Duoβcircuit/S”の対称性を向上させ、外乱要因から完全に逃れています。音質的には、音楽のなまなましさと、エネルギー感の表現において格別のクォリティの高さを実現したものと自負しています。

加えて、コンパクト・ディスク、PCMプレセッサなど各種デジタル・オーディオ機器の浸透、HiFi VTRなどの出現によって、ライン系に接続されるソースが豊富になった現状をふまえ、4系統のライン入力を装備しました。また、ディスク専用アンプとでもいうべき回路構成を実現するフォノ・ストレート機能、電源の極性までも管理するライン・フェーズ・センサなど、機能的にもすぐれた再生音を実現するためのきめ細かい対応をしています。
(取扱説明書 冒頭文章から抜粋)

ちょうどレコードからCDへの変遷期でした。

アナログプレーヤーもまだ保管してありますので、いつかは復活させようと思っています。その前にオーバーホールを済ませなければなりませんが。


    1. 吉本康信
    2. 2015-10-10

    突然のコメントを失礼いたします。
    先日中古を購入する際にCL-550xを検索してこちらにたどり着きました。
    品物も先日届き、音にはとても満足しております、発熱も真空管アンプと比べればおどろくほどでもありませんでした。
    しかし、ひとつ気になることがありましてお尋ねいたします。
    使用していると、ちょうどコタツのサーモスタットのようにカチリという音が時々するのですが、同様のことはありましたでしょか?
    また、もしもこれについてご存知のことがあれば教えていただけますでしょうか。
    よろしくお願いいたします。

    引用
    1. RiKKiE
    2. 2015-10-10

    こんにちは。
    L-550Xを使わなくなってから随分と久しく、遥か昔…(!?)のことですが、そういえば私の機種も内部からカチリという音が発生していた記憶があります。
    発熱量がとても多いので、ヒートパイプや放熱板の熱膨張時の音なのかな? と、当時は勝手に解釈しておりました。
    本当のところ、何の音だったのでしょうか。
    真の原因は私もわかっておりませんです。

    引用
    1. 吉本康信
    2. 2015-10-10

    お返事ありがとうございました。
    自分も熱膨張の音かなと疑いました。あまり気になるようなら購入したお店に確認してみます。
    しばらくお使いにはなられてはいないのでしょうか、自分は女性ボーカルを聴く事が多いでこのアンプはとても気に入りました。

    引用
    1. RiKKiE
    2. 2015-10-10

    L-550Xは暖かいアンプですが、音色もとても温かく奏でてくれるように思います。
    私のL-550Xは、電源を入れてしばらくすると電源ヒューズが切れてしまう状態です。
    オーバーホールすると、それ以外に諸々多数の部品交換で、おそらく購入時の定価以上の料金がかかるのではないかと、おそれおののいています。
    といって愛着もあって処分できずに今日に至っております。
    L-550Xの美音、末永く堪能してくださいませ。

    引用

コメント

ABOUT

趣味や関心があることを題材に、体験談や感想などをエッセイ風に書いています。どうぞよろしくお願いいたします。m(._.)m

最近のコメント

  1. こんにちは。お便りたいへんありがとうございます!!! 水谷さんのコメントでおよそ10年前の記憶が蘇ってきました。あのときの岐阜城からの眺めは格別でした。 昭和26年の写真はとても貴重な画ですね。非常事態宣言も解除されたようですので、暑さにお気をつけて是非楽しんでいらしてくださいませ。

    • RiKKiE
    • 2020-05-14
  2. 岐阜城の記事を興味深く読みました。写真が明確で、内容が良く分かります。信長や秀吉の歴史的痕跡が多くあるのには驚愕です。岐阜城の天守閣からの眺望は、はるかかなたまで眺望でき、戦国時代ここから恐らく信長も天下統一を志したのでしょう。今度、女神像を観に行きたいと計画しています。数年前、この前で撮った写真が見つかりました。昭和26年頃撮ったもので、この写真を持って行きたいと思います。じっくり今昔の相違を確認したいと思います。

    • 水谷 成美
    • 2020-05-14
  3. お便り有難うございます。返信が遅くなり申し訳ありませんでした。 実を申しますと半年ほど前にHD660Sを購入しました。ある理由でHD650を分解したときにリード線を断ち切ってしまいまして。 銘機HD650の音質を本当に上回るのか疑心暗鬼でしたが、クラシック音楽の心地よい自然な高音の再現性は◎でした。 おっしゃるとおりアンプの選定には予算との兼ね合いで悩みました。いまでは、電源やケーブル類のアクセサリーも導入して、自分好みの音質になんとか仕上げることができました。 ヘッドホンによる音楽リスニングは、再生音質の良し悪しが一聴瞭然?なのでいろいろ試行錯誤しましたが、最近はもっぱら音楽鑑賞を楽しんでおります(^_^)。

    • RiKKiE
    • 2019-06-04
  4. 小生も万能機HD598を最初に買ってオールマイティ機によくある「どのジャンルもそこそこな性能」に 我慢できず3ヶ月でHD650に買い替えしました。 インピーダンスが300Ωと高いのでHPAを選びますねぇ~。Audio・gdのC2cという中華製H PAが相性よく、手放せません。

    • 杉ちゃん
    • 2019-05-29
  5. NHK交響楽団はあまり聴かないのですが、ドゥダメル氏の招聘が叶えばいいですね。篠崎史紀さんの演奏は聴いたことがありません。ごめんなさい。

    • RiKKiE
    • 2018-09-16
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