新素材CD…基盤樹脂層と音質の違い!?

さて、どちらかがSHM-CDで、他方がBlu-specCDです。といっても見た目はなんら変わらないのでわからないですね。新素材CDと呼ばれている残り1種類のHQCDは、アルミニウムではなく銀を主体とした合金材質の反射膜を採用していることから、光を当てた際の反射具合が他のCDとは異なるので見分けがつくそうです。

CDの基盤樹脂層にはポリカーボネートというエンジニアプラスチックが使われていますが、このポリカーボネートを純度の高いものに変えたのが新素材CDの共通の特徴です。
・樹脂の流動性が向上し、より正確にビット部分を成型できる。
・レーザーの複屈折の発生を従来より少なくすることができる。
・透明性がよくなり、レーザーの透過性を向上させることができる。
つまり従来のCDに比べてビットの成型精度とレーザーの読み取り精度が向上した というのが物理的な改善点のようです。

確かに写真のCDの音は良いと思います。とくに右側(SHM-CD)のメータ指揮のマーラーは、清澄な空間の中に、低音から高音まで柔らかな音調でとても聴きやすく、かつffのようなところはズッシリとした迫力を素直に感じることができました。ただし、通常のCDと比較した訳ではないので、それを材質の違いによる音質向上に結実するにはいかにも短絡的です。

でも、同価格で理論的に音質が向上するのであれば、再生する側としては素直に喜ばしい話です。が、実情は材料費や設備投資の関係で設定価格はマチマチなようです。新素材CDの音質の違いは、過去に話題となって多数取り上げられており、何が本質的に違うのだろうかとバックナンバーのオーディオ誌を読み返してみると、なるほどと思えるふしもありました。

新素材CDと言えばガラスCDという大変高価なソフトも、一度は試聴してみたいなと思う今日この頃です。。。とても買えませんが。


コメントをお待ちしています。

コメント

ABOUT

趣味や関心があることを題材に、体験談や感想などをエッセイ風に書いています。どうぞよろしくお願いいたします。m(._.)m

最近のコメント

  1. こんにちは。お便りたいへんありがとうございます!!! 水谷さんのコメントでおよそ10年前の記憶が蘇ってきました。あのときの岐阜城からの眺めは格別でした。 昭和26年の写真はとても貴重な画ですね。非常事態宣言も解除されたようですので、暑さにお気をつけて是非楽しんでいらしてくださいませ。

    • RiKKiE
    • 2020-05-14
  2. 岐阜城の記事を興味深く読みました。写真が明確で、内容が良く分かります。信長や秀吉の歴史的痕跡が多くあるのには驚愕です。岐阜城の天守閣からの眺望は、はるかかなたまで眺望でき、戦国時代ここから恐らく信長も天下統一を志したのでしょう。今度、女神像を観に行きたいと計画しています。数年前、この前で撮った写真が見つかりました。昭和26年頃撮ったもので、この写真を持って行きたいと思います。じっくり今昔の相違を確認したいと思います。

    • 水谷 成美
    • 2020-05-14
  3. お便り有難うございます。返信が遅くなり申し訳ありませんでした。 実を申しますと半年ほど前にHD660Sを購入しました。ある理由でHD650を分解したときにリード線を断ち切ってしまいまして。 銘機HD650の音質を本当に上回るのか疑心暗鬼でしたが、クラシック音楽の心地よい自然な高音の再現性は◎でした。 おっしゃるとおりアンプの選定には予算との兼ね合いで悩みました。いまでは、電源やケーブル類のアクセサリーも導入して、自分好みの音質になんとか仕上げることができました。 ヘッドホンによる音楽リスニングは、再生音質の良し悪しが一聴瞭然?なのでいろいろ試行錯誤しましたが、最近はもっぱら音楽鑑賞を楽しんでおります(^_^)。

    • RiKKiE
    • 2019-06-04
  4. 小生も万能機HD598を最初に買ってオールマイティ機によくある「どのジャンルもそこそこな性能」に 我慢できず3ヶ月でHD650に買い替えしました。 インピーダンスが300Ωと高いのでHPAを選びますねぇ~。Audio・gdのC2cという中華製H PAが相性よく、手放せません。

    • 杉ちゃん
    • 2019-05-29
  5. NHK交響楽団はあまり聴かないのですが、ドゥダメル氏の招聘が叶えばいいですね。篠崎史紀さんの演奏は聴いたことがありません。ごめんなさい。

    • RiKKiE
    • 2018-09-16
ページ上部へ戻る